日本で「ユニコーン企業」が育たない理由とは?株式会社SmartHR芹澤雅人代表取締役CEO「日本の市場は限られている」「外に目を向けないと難しい」
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。3月16日(土)の放送は、株式会社SmartHR 代表取締役CEOの芹澤雅人(せりざわ・まさと)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
◆これから先も“働き方”が変化していく!?
2013年に設立し、日本では数少ないユニコーン企業(創業10年以内で、企業評価額が10億ドル以上、かつ非上場のベンチャー企業のこと)になるまでに成長を遂げている株式会社SmartHRですが、芹澤さんが入社した2016年時点での従業員は、わずか3名でした。 「もちろん『ある程度まで(会社を)大きくしたいよね』という話はしていましたけど、まさかこんなに大きくなるとは誰も考えていなかったです。当時、思い描いていた事業計画と今(おこなっている事業)は全然違いますし、『SaaS(Software as a Service)』というクラウドサービス自体の盛り上がりもすごくあって、思っていた以上の成長です」と率直な感想を口にします。 入社当時からこれまでのデジタルシーンを振り返り、「一番、エポックメイキングだったのは“コロナ”ですね。良くも悪くも、それで“デジタル”という分野が進んだ」と言及。 さらには、「ここ数年、日本において“働く”という価値観がすごいスピードで変わってきていると感じます。それこそ“リモートワーク”もそうですし、特徴的なのは、昔は新卒で入って(定年まで)勤めあげる終身雇用の概念が当たり前でしたけど、近年は、みんな転職するし、副業も推進されている。これらはすごく大きな変化だと感じています。そして今後も、このレベルの変化がもっと起きていくだろうなと思っています」と推測します。 そして、今後の展望については「一人ひとりの生産性をいかに高めるか、労働力をどう確保していくか、といったところが注目され、変わっていくと思うので、この先、どういう働き方をしているのか楽しみです」と期待を寄せます。