HKT48・石橋颯〝新エース〟の決意と覚悟「後輩たちを引っ張って、大きな舞台に連れていきたい」
福岡・博多を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」の石橋颯(19)が、ファースト写真集「曖昧」(双葉社)を10日に発売する。HKT48シングルで2作連続センターを務め、グループのエースに急成長。大人なカットに初挑戦した写真集の裏話から、エースとしての覚悟まで…10代最後を迎え、今の心境を聞いた。 初の写真集は真夏の沖縄で撮影。10代最後となる石橋のアイドルスマイルが満載だ。 「台風とか雨の時期だったんですけど、撮影の時は一回も降らなかったんですよ。さすが晴れ女です!」とインタビューでも飛び切りの笑顔。撮影エピソードについては「空港でパイナップルを買おうとしたら3000円したんですけど、撮影で無人のパイナップル売り場で500円ででっかいパイナップルを丸々買えたんですよ! メイクさんも衣装さんもカメラマンさんも全員買って、キャリーバッグにパイナップルを詰めて帰りました(笑い)」と意外な?倹約家ぶりを明かした。 水着姿をはじめ、ウサ耳を着けたバニーや入浴シーンなど〝大人なカット〟に初挑戦した。 「ポージングはいつもの撮影と違う筋肉を使う感じで、何回かつりそうになりながら頑張りました。事前に私の家で(HKT48の)今村麻莉愛ちゃんにポージングの練習にも付き合ってもらったんですけど、ぎこちないポーズに爆笑してました」 それでもイベントなどで着ぐるみ姿になることがファンに好評だという石橋は、〝ウサ耳バニー〟への並々ならぬこだわりを告白。「最初、黒のカチューシャをつけるだけの予定だったんですけど、どうしても白のウサギの着ぐるみをやりたい!とお願いして。急きょ沖縄にかわいい着ぐるみを郵送してもらって、撮影3日目にギリギリに届きました。カメラマンさんもみんな褒めてくださったので、ノリノリで撮影できました」と納得の表情を見せた。 もっとも水着姿などグラビア挑戦に当初は葛藤も大きかったとか。 「私は何でも引き受けることが多いんですけど、水着などグラビアは恥ずかしくてNGを出していたんです。オファーを受けた時も家族と相談して。写真集は一生に一度しかないなって思って私はやると決めた。最初は反対していたお母さんも『颯がやりたいなら』って。写真を見た時は『かわいいやん』『やってよかったんじゃない?』と言ってもらえました」 2018年、13歳の時にHKT48の5期生として加入。17thシングル「バケツを被れ!」と最新の18thシングル「僕はやっと君を心配できる」で、同期の竹本くるみと2作連続でWセンターを務め、今やエースとしてグループをけん引している。 「『バケツを被れ!』で初めてセンターをした時は不安で逃げ出したい気持ちもあったけど、隠して明るく頑張っていて、気づいてくれた先輩に支えてもらった部分も大きかった。今はセンターとして余裕も出てきた。7期生も初選抜で入ってたので、支えてあげなきゃと思えるようになりました。私たちがやらなきゃと覚悟も決まって。この写真集をきっかけに、HKT48のことを広めていきたいという思いもある。『写真集を発売します』と告知した時も、1日で500人くらいフォロワーが増えたんです(笑い)。このまま頑張って少しずつ増やして、石橋颯とグループのファンを増やしていきたい!」 センターという夢をかなえ、アイドルとして記念となる写真集を発売。次なる夢を聞くと、「お芝居が好きなので、女優としての石橋颯も見せていけたら。女優さんは加入した当初からの夢で、もっともっといろんな作品に出たい。どんな役も演じられる女優さんに憧れです」と力を込める。 さらに、グループとしての目標については「私たち5期生から卒業コンサートなどではなく、HKT48コンサートとして大きなステージに立ったことがないんです。先輩方に今までたくさん支えてもらったのを、次は自分が返す番だなと思います。後輩たちを引っ張って、大きな舞台に連れていきたい。やっぱ前まで立っていた場所に戻りたいなと思います」と真っすぐな瞳で明かした。 ☆いしばし・いぶき 2005年7月22日、福岡県出身。18年11月の劇場公演で5期生としてデビュー。17thシングル「バケツを被れ!」でセンターに初選出。18thシングル「僕はやっと君を心配できる」でもセンターを務める。シングル表題曲選抜回数5回。
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