米軍、パラシュート降下訓練を強行 嘉手納基地で 沖縄県や基地周辺自治体が中止を求める中
米軍は18日午後3時52分から、沖縄県の米空軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行した。県や基地周辺自治体が中止を求める中、MC130特殊作戦機1機から少なくとも10人が同基地滑走路にパラシュートで降下した。嘉手納での降下訓練は10月以来、今年9回目。これまで年間最多だった2019年の4回を大幅に上回っている。 パラシュート降下訓練事故が最多 米軍特殊部隊2011~22年、事故全体3624件のうち972件 米政府監査院が報告 MC130は午後3時31分に離陸。基地周辺上空などを旋回しながら高度を上げ、午後3時52分に約10人が降下した。 降下訓練は1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意で、米軍伊江島補助飛行場での実施が原則だが、米軍はこれまで同飛行場の滑走路の不具合などを理由に「例外的」と説明。日本政府も追認している。 米軍は昨年12月19日、嘉手納で20年7月以来となる降下訓練を再開した。以後、今回で10回に上り、本紙調べで計210人の米兵が降下している。SACO合意後、嘉手納での訓練は24回となった。