コーヒー好きに朗報!がん予防、メンタルヘルスなど「体にいい」3つのメリットを米研究が証明
朝のルーティーンの一つとして1杯のコーヒーが欠かせない人も、午後のご褒美にデカフェラテを飲む人も、「コーヒーって体にいいの?」と疑問に思っているのではないだろうか。 【写真】コーヒーが健康にもたらす、8つのメリット そんな気になる質問に専門家がアンサー! 近年、コーヒーの健康メリットについて数々の研究が発表され、その多くは肯定的な結果であることが判明した。そこで、心臓を守る可能性から特定タイプのがんの発症リスクを抑えることまで、コーヒーの健康メリットについて掘り下げる。 お話を伺った専門家:栄養士でNutritious Life創業者&CEOのケリ・グラスマン、食生活パターンによるがんのリスクの調査員でUCLAセンター・フォー・ヒューマン・ニュートリション非常勤教授のキャサリン・カーペンター博士、ジョンズ・ホプキンス大学栄養研究プログラム・ディレクターのスーザン・オー
コーヒーは本当に体にいい?
まず、コーヒーのメリットに関する研究が、長年の間にどのように変化してきたか、振り返ってみよう。1991年、世界保健機関(WHO)がコーヒーを「発がん性物質の可能性あり」と分類した。しかし、その後2016年に、WHOは「コーヒーを飲むことによる発がん効果を裏付ける決定的証拠はない」と宣言。その間のコーヒーに関するニュースの大部分は、日常的にコーヒーを飲んでも健康に害はなく、適度であれば実際は健康にいいという肯定的なものだった。 2018年には、カリフォルニア州でプロポジション65という法令が発効されると、カリフォルニア州で販売されるコーヒー製品に、企業は発がん性を警告するラベルをつけるべきかどうかの議論が起こった。その理由は、コーヒーを焙煎すると、カリフォルニア州では発がん性物質に分類されているアクリルアミドという化学物質が生じるからだ。 結果的には、環境健康被害を評価する政府機関OEHHAが多くの研究結果を審査し、焙煎やコーヒーを淹れる過程で生成される化学物質が著しいがんのリスクがなかったことから、警告ラベル添付は必要なしと判断した。また、アクリルアミドは研究所のマウスに発がん性が認められただけだった。 「大量のアクリルアミドは動物実験で発がん性が認められましたが、人間の発がんリスクを高めると納得できるエビデンスはありません」とキャサリン・カーペンター博士は言う。 さらに、マウス実験では「マウスは人間の60倍の濃度のアクリルアミドにさらされた」と同博士。そのような大量のアクリルアミドにさらされるほどのコーヒーを毎日飲んだとしたら、おそらく発がんリスクが増す以上の問題が起こるだろう。 つまり、発がん性に関しては間違った通念だと明らかになった。次に、コーヒーの健康メリットについて。コーヒーに含まれる抗酸化物質、特にポリフェノールは、がんや肝臓病のリスクを低減するなど多くのメリットに関連している。 「コーヒーは体によく、抗酸化物質が豊富なことから病気予防に役立ちます。また、クロロゲン酸やフェルラ酸など抗酸化物質を含むヒドロ桂皮酸も豊富です」とグラスマンは語る。 さらに、8つのコーヒーの健康メリットを掘り下げよう。