イモトアヤコ「初めての子育ては『イッテQ!』の世界の登山以上に辛かった!産休で視聴者になって初めて〈いい番組だな〉と実感できた」
◆台所に立っていた母の寂しげな後ろ姿が忘れられない 産後、私は実家の鳥取から手伝いに来てくれた自分の母親にたくさん八つ当たりしてしまったんです。作ってくれたご飯の文句を言ったり、「こんなところにスポンジ置かないでよ!」と、ドラマで見る嫌な小姑みたいに母に当たり散らしました(笑)。仕事をやりくりして全部休んで、泊まり込みで手伝いに来てくれたもう若くない母に…。 眠れないままの朝、6時。台所に立ってくれていた母の後ろ姿がとても寂しそうで、「本当にごめんなさい」と謝りました。母も泣いていて、私も涙が止まらなくて。今思い出しても辛いです。 あれはなんだったんだろう?と不思議になるくらい情緒不安定になってたんでしょうね。ホルモンのせいだと思うものの、18歳で上京して以来、そこまで母に辛く当たってしまうなんて、自分で自分に驚いたというか、予想ができなかった。 もちろん母は許してくれましたし、その後不仲になったということはなく、父と母には年に何回か東京に遊びに来てもらっています。 その代わりというのではないですが、夫の母、義理のお母さんに対しては理性が働くのか、和気藹々と子育ての連携をとることができました。近隣の県に住んでいるので、しょっちゅう連絡して甘えています。 夫も、育児にはとても積極的で、ちゃんとやってくれています。保育園も連れていくし、お風呂も入れられる。2歳になった今では1泊2日くらいなら一人で面倒を見ることができると思います。
◆夫婦の手だけでは足りないもの 子どもを産む前と後で、夫との関係性は変わってませんね。彼が「俺のご飯は?!」「俺もかまって!」というタイプではないのが、助かりました。おかげさまで仲良しでいられています。 そんな協力的な夫であっても、仕事復帰してからの子育ては、夫婦の手だけでは足りないもので、いろんな人の力をお借りしてきました。偶然近くに住んでいた音声さんに電話して「夕方お風呂入れるの手伝ってもらえる~?」とか。親しい友人の母が保育士さんだったこともあり、その方にヘルプをお願いすることも多いです。 自分が甘え上手なのかはわからないですけど、甘え下手だったら、子どもを持ってから急にこんなに人に甘えられないだろうから、もともと周囲の人には頼っていた人間だったのかもしれません。母親は別として、好きな人たちには素直に甘えられることで子育てではとても助かっています。 そんな私ですが、子育てはやはり予想外に大変なことが多い。この夏の猛暑の中、夫が仕事で長期いなかったので家に2人でいても煮詰まってしまうと思い、息子と2人で2泊3日の国内旅行に出ようと思い立ってでかけました。 でも、これは予想以上にしんどかった。これまた山よりしんどかったです。栃木の那須の宿の予約をしてあったのですが、東京駅まで行った時点で「もう帰ろうか」と考えたくらい。 後ろに13キロの荷物、前に抱っこした息子も13キロ、肩がちぎれるかと思いました。山は背中の荷物13キロだけですし、最悪落としても大丈夫ですが、子どもは絶対落とせない。機嫌だって取らないといけない。結局、ついてみたら快適で、旅先では宿から出ずに過ごしました。 子どもは幸い涼しい中で楽しそうに走り回っていたので、旅の目的は達成できて、結果としては良かったです。ただ次からは、一人でなんとかしようとは思わずに、友達親子と来ようと心の底から思いました。
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