【毎日書評】ああ、もうめんどくさい…同僚のフォローに疲れてメンタルがしんどいときの休み方
「昼寝」でエネルギーをチャージする
そのため、普段どうしても適正な睡眠時間を確保できない場合は、相応の策を講じることが求められます。そこで著者がすすめているのが、「パワーナップ」と呼ばれる「昼寝」。 昼寝を意味する英語の「nap」と「power up」をかけあわせた造語で、まさにエネルギーをチャージしてパワーアップする昼寝という意味です。 昼休みに15~30分程度の短い時間で効率よく脳を休めることができると、心身の疲労回復に大いに役立ちます。 昼寝といっても、短時間なので熟睡するわけではなく、目を閉じてイスにもたれかかったり、デスクに伏せたりして、脳を休めるだけで効果があります。(143~144ページより) その際、「アイマスクをする」「イヤホンをして外の音を遮断する」「枕やブランケットを使ってリラックスする」など、できるだけ脳への刺激を少なくすると効果的。ただし、午後3時以降に昼寝をすると夜間の睡眠の妨げになる場合があるので、夕方にかからないようにご注意を。(143ページより)
職場で人目を避けて休める場所を見つける
会社によっては、業務に集中するためのスペースとして、電話ボックスのようなソロブースが設置されていることがあります。かといってそこで寝るのは難しいでしょうが、目を閉じて自分の息の出入りに意識を向けるだけでも効果があるようです。 昼休み中も仕事をしたり、スマホを見たりという人も多いと思いますが、脳が疲れたまま仕事を続けるよりも、一度手をとめて少し休憩をとったほうが、確実に効率が上がります。これを「休憩効果」といいます。(145ページより) 脳が疲れていたら、職場の同僚との関係性にもよくない影響が生じてしまうかもしれません。そういう意味においても、睡眠をとることには重要な意味がるのでしょう。(144ページより) 本書の最大の特徴は、長年にわたって労働者メンタルヘルスの現場に携わってきた著者の経験に基づいている点。それらを軸として、疲労回復法や自分をねぎらう習慣、休むときのコツなどが幅広くされているため、とても実践的な内容なのです。そんな本書を活用すれば、同僚のフォローからくる疲れを解消できるかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: PHP研究所
印南敦史