【電気とワインのイイ関係】 ワンオフ登場 マセラティ・グランカブリオ・フォルゴレ・ティニャネロ
グランカブリオ・フォルゴレ・ティニャネロ
エクステリアは、テッラ・ディ・ティニャネロのブドウ畑の土壌にインスパイアされた赤茶色で、ティニャネロの特徴的なワイン樽の色を彷彿とさせる赤に、トーンが落ち着いた赤紫のバーガンディ色を加え暖かみがある色となる。 さらに、艶のあるメタリックな高級感のある格調高い色に仕上がっており、タイヤのリムとブレーキキャリパーはそれぞれマットブラックと光沢のあるブラック、エンブレムはコッパーカラーで、ツヤのある背景にブロンズのマセラティのロゴが施され、ソフトトップの布地もブラックとなっているという。 この車で最も象徴的なのは、マセラティとティニャネロの特徴である伝統、革新、クラフトマンシップを融合させたインテリアであり、シートには、ブドウから生まれるヴィーガンレザーである「ヴェジェア」を使用し、複数の素材を使ったシルバーとバーガンディのリブ編みで仕上げられている。 これらは、ティニャネロの丘に連なるブドウの木々を想起させ、見た目も手触りもリアルレザーのようなこのファブリックは、マセラティで初めて採用された。 その他にも、オーク樽に焼き付けられた印字を彷彿させるように、ダークブライアの木にレーザー加工を施し、パネルには、ティニャネロのロゴ、ヘッドレストには、エレガントな刺繍でマセラティのトライデントと、ボトルのラベルに描かれてきたティニャネロの象徴のひとつである太陽を組み合わせたものが施された。 同じシンボルが中央のフロアトンネルにレーザーで描かれ、1971-2021の日付が添えられており、これは、このワインが市場に出てから50年になることを表しているという。
各界のコメント
■クラウス・ブッセ(マセラティ・ヘッドデザイナー) 「マルケージ・アンティノリとのコラボレーションは、マセラティ・フォーリセリエのカスタマイズプログラムの要であるオーダーメイド生産の真髄を体現する機会を与えてくれました。 このプログラムは、卓越したワインがお客様を特別な気持ちにすることができるように、オーダーメイドで制作するフォーリセリエも崇高で比類ない特別なドライビング体験を創造します。イタリアの魅力を語ることは、私たちの誇りであり、オーダーメイドで絶対的なこだわりと唯一無二のものを生み出すことを目指す私たちの仕事への刺激となっています」と述べた。 ■ピエロ・アンティノリ 「より高い品質を見出すために、絶え間ない挑戦、向上への執念、常に自問自答し続けること。これらは、メイド・イン・イタリーの象徴として世界的に認められているブランド、マセラティとのコラボレーションの礎となっています。 コラボレーションした特別モデルは、ティニャネロの50周年記念にインスパイアされた唯一無二のモデルであり、私たちのワインのように、素晴らしいアイデンティティを持つ車です。また、これは私たちのファミリーにとって非常に誇らしい取り組みです。 なぜならこの特別な「グランカブリオ・フォルゴレ」は、フェスティバル・ナパ・ヴァレーの2024年アーツ・フォー・オール・ガラでオークションにかけられ、その収益金はチャリティに寄付されるからです」と語る。 マセラティ初のフルEVコンバーチブル「グランカブリオ・フォルゴレ」は、パフォーマンス、快適性、スタイル、エレガンスさを備えた最新モデルで、フォーミュラEに基づく最先端の技術によって開発された800Vバッテリーシステムを搭載し、卓越したパフォーマンスを提供すると発表されている。 また、マセラティ「グランカブリオ」には、ソフトトップによって実現された居住性の高い4つの座席が備えられており、さらに、外の気温が下がっていても屋根を開けたまま走行できるネックウォーマーや、座席内の乱気流を抑えるウィンドストッパーなど、革新的なシステムやディテールを備えた。
AUTOCAR JAPAN(執筆)