駐車場でドアパンチされていました。キズが入ったのですが保険で塗装できますか?
駐車場に車を止めておいたらいつの間にかキズがついていた、という状況になることもあるでしょう。当て逃げによってキズができた場合、自動車保険を使えるケースもありますが、契約内容によっては使えないこともあります。 本記事では、車のキズに自動車保険は使えるのかについて解説します。車のキズに自動車保険を使うデメリットにも触れているため、参考にしてください。
車にキズが入ったときに自動車保険は使えるのか
車にキズが入ってしまった場合は、自動車保険が使えます。ただし、どの自動車保険でも補償があるわけではなく、契約内容やキズがついてしまった状況などによっては、自動車保険が使えません。 また、キズの修理に自動車保険を使ってしまうと、事故歴に応じて保険料の割増引率が決められる等級が下がり保険料が上がってしまうため、利用の際は注意が必要です。本項では、車にキズが入ったときの補償や等級・保険料などについて解説します。 ◆保険がおりるかは補償型による 車のキズに対する補償があるかは、加入している自動車保険の補償型によります。名称は保険会社によって違うものの、自動車保険は「ワイドカバー型(一般型)」「限定カバー型(エコノミー型)」に分かれているケースが多いです。 相手が分からない状態で車にキズをつけられた当て逃げの場合は、ワイドカバー型であれば保険が下りる可能性がありますが、限定カバー型の場合は補償を受けられないかもしれません。 保険契約時期や保険会社によっては、限定カバー型であっても相手不明の自動車事故の補償を受けられる可能性もあります。自身の加入している自動車保険の補償内容を確認しましょう。 ◆等級・保険料 車のキズで自動車保険を使ってしまうと、等級ダウンしてしまいます。「ドアパンチをしてきた相手が分からない」といった当て逃げに分類される事故の場合は、3等級ダウンとなるでしょう。 また、自動車保険更新後は、保険料がアップする点にも注意してください。どの程度保険料がアップするかというと、「無事故で13等級」だった場合の保険料の割引率は-51%です。 しかし、車のキズで保険を使って翌年の等級が3等級ダウンすると「有事故の10等級」となり、割引率は-19%となってしまいます。保険料の割引率が大きく変わる点に注意しましょう。 等級ダウン・保険料がアップしてでも自動車保険を使って車のキズを修理すべきか、慎重に検討してください。 ◆免責金額 契約時に設定した免責金額が高い場合、車のキズでは保険を使えない可能性があります。免責金額とは、修理代における自己負担額です。免責金額が10万円で車のキズの修理代が11万円の場合、1万円しか保険金を受け取れません。 そのため、自動車保険を使って等級ダウン・保険料アップをしてしまうと、割に合わない可能性も出てきます。 また、保険を使った年に再び事故を起こした場合、保険によっては免責金額の自己負担額が増加する可能性もあるでしょう。自動車保険を使う場合、免責金額・修理代を踏まえたうえで、自動車保険を使うかを決めてください。