日本、決勝T進出も強豪相手に“真価”が問われる 石川祐希「しっかり勝ち切る準備を」負けられない戦いへ決意【パリ五輪】
パリ五輪のバレーボール男子1次リーグC組の第6試合が行われ、世界ランク3位の日本が同6位の米国と対戦し、日本はセットカウント1-3で敗れた。ただ、日本は1セットを取ったため、決勝トーナメント進出は決定した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 日本は第1セット、西田有志のブロックアウトで先制。その後、米国の3連続得点で1-3としたあと場内の照明が落ちるハプニングが起きた。3分後の中断のあとで照明が戻り、小野寺太志のスパイク、西田のレフトからの攻撃などで反撃を見せたが、先に20点目を入れられ突き放されると、16-25でこのセットを先取された。 第2セットは序盤、米国にブロックポイントで連続得点を奪われると、先に10点目を入れられた。米国の高さに苦しめられ、このセットも18-25で連取された。 しかし、第3セットで日本は流れを変える。キャプテンの石川を下げて大塚達宣を投入。西田の素早い攻撃や髙橋藍のスパイクなどで11-7とリード。米国がタイムアウトを取り、その後も髙橋藍のバックアタックなどで点差を広げると、西田のスパイクなどで突き放し、25-18でこのセットを奪った。 第4セットは米国の連続ポイントで8-11と3点差をつけられたところでタイムアウト。西田がブロックアウトで得点し、1点差まで詰め寄ると、またも西田が押し込んで同点にして流れを引き寄せる。しかし、米国にまた3点差に引き離されると、素早い攻撃力が日本を襲う。20点目を入れられても日本は粘りを見せたが、このセットを19-25で奪われて、セットカウント1-3で敗れた。 フィリップ・ブラン監督は試合後、『NHK』で放送されたインタビューでこの日の一戦を振り返り「3セット目はリズムを変えて、初めにリードできたことがセット取得につながった」とし、「西田選手に関してもハイボールを含めてスパイクでたくさん点を取ってくれた。非常にいい活躍をしてくれた」と称えた。決勝トーナメント進出が決定したが「これからはトーナメントで一発勝負が続く。戦い続けるだけです」と、締めくくった。 キャプテンの石川は米国について「サーブもよく、ブロックディフェンスも効果的にプレーできていた。そこの質は僕たちは良くなかった」と反省し、決勝トーナメントへ向けて「次の試合が重要。負けたら終わりなので、しっかり勝ち切る準備をして臨みたい」と決意した。 1次リーグは突破したものの、決勝トーナメントは負けられない一戦が続く。この日の米国も含め、52年ぶりの金メダル獲得を目指す上で強豪相手にどう打ち勝つか、真価が問われる戦いとなる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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