片山善博氏「103万円の壁」各首長ら懸念の声に「一番理解できるのは東京都知事」
元鳥取県知事の片山善博氏(73)が27日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月~金曜午後6時)に出演。「103万円の壁」の引き上げについて言及した。 この日は「103万円の壁」をめぐり、地方自治体の税収の現状などを特集。東京都の小池百合子知事は22日の定例会見で、「これからもさらに詰めて、議論されていくものだと承知をしておりますので、国の議論を注視をしながら、その効果や影響については見極めていきたいと考えております」とコメントした。 片山氏は「一番理解できるのは東京都知事」と答えた。「都民の気持ちを勘案すると、手取りを増やしてほしい。そこに反対すると、小池さんの評判も落ちますし。国民民主党と親和性も強いので、主張を無下にもできない」と説明した。 その一方で「壁を178万円にした場合、東京都が一番ダメージを受ける」と指摘。「都民税が減っていきますから。だから、国の動向をみるという話になるんでしょうね」と述べた。 鳥取県知事の経験もある片山氏は「国政政党のやりとりでとばっちりを地方に飛ばすなと。自分たちで始末してくれと思う。自治体はどれだけ仕事をするか、それに必要なお金を税でもらう、会費のようなモノですから、あまり影響を及ぼさないで頂きたい」と率直な感想を明かした。 続けて「所得税だけではなく、住民税も物価上昇によって課税が強まっているので、その部分は自分たちの手である程度の減税はしますと。だけど、何兆円も…というようなことはするなと私なら言いたい」と主張した。