あの騒動は結局どうなった? ジョニー・デップVSアンバー・ハード裁判のその後
2023年、ハリウッドの大物スターの中で、相変わらず私生活が注目を集めた一人。それはジョニー・デップだった。元妻、アンバー・ハードとの裁判が2022年にようやく終結。2023年は彼にとって本格復帰へのスタートとなった。 ジョニーとアンバーの関係、および裁判の簡単な時系列を振り返ってみよう。 ジョニー・デップとアンバー・ハードは、2009年の映画『ラム・ダイアリー』の撮影現場で意気投合し、2012年から恋愛関係になった。その後、2015年に結婚。しかし翌2016年に離婚を申請。和解しがたい関係になったのが理由だ。 この離婚の時点で、アンバーはジョニーから日常的に肉体的な虐待を受けていたと告発し、裁判となるもすぐに示談が成立。2017年に正式に離婚した。これによってジョニーのイメージは急降下し、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデンバルド役も降板の危機に。2019年、ジョニーはアンバーを名誉毀損で訴える。徐々にアンバーの嘘がバレはじめ、逆にジョニーが彼女から暴行の被害を受けた証拠も提出される。両者の証言が食い違い、事態は泥沼化。そして2020年、イギリスの裁判でジョニーが敗訴。2022年、アメリカの裁判所でジョニー側からの訴訟がはじまる。その過程で、『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作へのジョニーの出演話も消滅した。裁判は2022年6月に結審し、両者に名誉毀損が負わされるも、賠償額からジョニー側の実質的な勝利となる。アンバーが控訴するも、12月に示談が成立した。
注目すべきは、この2022年の裁判が、全米でネット中継されたこと。アメリカでは法廷内での撮影・録音が可能で、彼らの担当裁判官の許可が出たことで、ライブ配信による中継は200時間にも上った。ジョニー、アンバー、それぞれの主張が過熱し、ジョニーの元恋人ケイト・モスもが証言台に立つなど、ネット上では一種のお祭り騒ぎとなった。特にアンバーの証言については、それ以前の裁判も含めて「どれだけ嘘をついているのか」「泣いてるのに涙が出ていない」などというネタで人々は盛り上がっていた。 2023年もこの話題で火に油を注いだのは、ネットフリックスの作品が配信。『デップvsハード』というタイトルのドキュメンタリーシリーズは、裁判ライブ中継の映像に加え、彼らのキャリアを振り返る場面なども挿入し、泥沼化していった関係を再現。配信日からの1週間で、ネットフリックスのテレビ番組では世界ランキング1位を獲得し、日本でもトップ10に入った。 では実際に2023年のジョニー・デップとアンバー・ハードは、どのような時間を送ったのか。