ロドリゴの怒り…アンチェロッティ監督が擁護「彼が不快に感じていることは理解できる」
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督がブラジル代表FWロドリゴ・ゴエスの発言についてコメントした。14日のラ・リーガ第5節ソシエダ戦に向けた前日会見の内容をクラブ公式サイトが伝えている。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 ロドリゴは昨季にレアルの3冠達成に大きく貢献したが、今月4日に発表されたバロンドールの候補者30名にFWビニシウス・ジュニオール、FWキリアン・ムバッペ、MFジュード・ベリンガム、MFフェデリコ・バルベルデなど多くのレアル選手が名を連ねた中、自身は選ばれず。今回の代表活動中のインタビューで「僕には30人に入るだけの力があったと思う」「僕の憤りは誰もが知っている」と不満を示していた。 アンチェロッティ監督は「バロンドールの選出において彼は十分に評価されていなかった。間違いなく30人の中に入る資格はあったので、彼が不快に感じていることは理解できる。昨季チャンピオンズリーグのシティとの2試合でゴールを決め、常に非常に重要な存在であったことを誰かが忘れてしまったのだ。彼の言葉は理解できる」と擁護している。 また、ロドリゴはレアルでの起用法に関し、「多くの場合、僕は穴を埋めるだけだ。誰か欠けている? ロドリゴを入れろ。右サイドで誰か不足している? ロドリゴだ。9番がいない? ロドリゴだ。それだけだよ。少し困るけど、僕はチームプレーヤーなんだ」と語っていた。 これに対して指揮官は「彼がジョーカーであるという事実は、彼にとっても我々にとっても、多くのポジションでプレーでき、常に素晴らしいパフォーマンスを発揮する選手を抱える機会を得られるという点で長所だよ」と指摘し、ロドリゴがビニシウス、ムバッペ、ベリンガムとの比較を意識していることについても次のように述べている。 「彼らと自分を比較することは彼にとってモチベーションになる。私にとってはどの選手も同じ重要性があるし、選ぶのは私だ。私は問題ないと思っている。そのことについて話したことはないし、彼からそのことについて問題があると言われたこともない」 ドレッシングルームで選手たちの関係に影響が出ることも懸念されるが、アンチェロッティ監督は「もちろんその手の問題があれば気づくだろう。ロッカールームにおいて代表チームでの選手たちの発言についてコメントするつもりはない」とし、「ロッカールームにはビニシウス、ロドリゴ、バルベルデ、チュアメニ、あるいはもう若手ではない若い選手たちのように、チーム内で今後より大きな責任を持つことになり、その点で進歩している選手たちがいて、とても良い、非常に健全な雰囲気があり続けている。彼らはチーム内でより多くの責任を負わなければいけないし、それを担っているところだ」と問題視はしなかった。 チームは開幕から4試合を消化し、首位バルセロナと勝ち点4差の2位。指揮官は今節のソシエダ戦に向け、「我々は明日から非常に厳しい試合日程が始まることを自覚しているし、良いスタートを切りたい。インターナショナルブレイク中に何人かの選手が回復した。いつも大きな希望やすべての試合をうまく戦うという意欲を持っている。難しい相手との対戦になるが、チームには良い感触があると思う」と前向きに語った。