【MLB】ボイド獲得のカブス さらなる先発強化に向けてビューラーに興味 獲得のためには資金捻出が必要か
投手補強を今オフの優先課題としているカブスは、すでに2年2900万ドルの契約でベテラン左腕マシュー・ボイドを獲得している。しかし、米メディア「ジ・アスレチック」の報道によると、カブスは引き続き先発投手の補強を目指しており、ドジャースからFAとなったウォーカー・ビューラーに興味を示しているようだ。ただし、先発投手の価格が高騰するなか、カブスは現状のままではビューラー獲得が難しいとみられており、獲得のためには主力野手をトレードで放出することによる資金捻出が必要と思われる。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在30歳のビューラーはトミー・ジョン手術から復帰した今季、レギュラーシーズンでは16度の先発登板でわずか1勝に終わったものの、ポストシーズンに入ると、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズの3登板で合計10イニングを無失点と実力を発揮。4年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。復帰2年目となる来季の完全復活を期待する球団も少なくなく、カブスのほかにも、ブレーブス、ヤンキースなどが興味を示していることが明らかになっている。 カブスの先発陣は今永昇太、ジャスティン・スティール、ジェイムソン・タイオンの三本柱にボイドが加わり、ローテーション5枠のうち4枠は確定。残り1枠はハビアー・アサッドを筆頭に、ジョーダン・ウィックス、ヘイデン・ウェスネスキー、ベン・ブラウン、有望株ケイド・ホートンらの争いとなるが、実績のある先発投手を獲得する可能性もまだ消えていない。ただし、「ジ・アスレチック」によると、高額年俸の選手をトレードで放出して資金を捻出しない限り、ビューラー獲得は難しいという。 そこで浮上しているのが、補強資金捻出のためにコディ・ベリンジャーまたは鈴木誠也を放出するというプランだ。しかし、鈴木の契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれており、トレードを成立させるためには本人の同意が必要。また、ベリンジャー放出のためには「年俸負担が必要」とも言われており、どれくらいの補強資金を捻出できるかは不透明だ。先発だけでなくブルペンの補強も必要であり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は難しい舵取りを強いられることになりそうだ。