金子雅和監督が紡ぐ伝承と解放の物語「光る川」、ポスタービジュアル公開
「アルビノの木」「リング・ワンダリング」の金子雅和監督が、神秘的な大自然の中に伝承と解放の物語を紡いだ「光る川」が、3月22日(土)よりユーロスペースほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 高度経済成長期の1958年。ユウチャ少年は山間の集落で暮らしている。父は林業に従事し、母は病に臥せ、老いた祖母もいる。森林伐採の影響か、一家は台風による洪水の被害に脅かされている。
夏休みの終わり、集落に紙芝居屋がやってきた。演目は、同地に伝わる里の娘・お葉と山の民である木地屋の青年・朔との悲恋の物語。ままならぬ習俗のために想いが叶わず、打ちひしがれたお葉は山奥の淵で入水した。それからというもの彼女の涙が溢れるように、数十年に一度、恐ろしい洪水が起きるという。 紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも洪水を防ぎ、さらには哀しみに囚われたお葉の魂を解放したいと願い、川を遡って山奥の淵へ向かう──。
お葉役は「シティーハンター」の華村あすか、朔役は『舞いあがれ!』の葵揚。ユウチャおよびお葉の弟・枝郎の二役を有山実俊が演じ、足立智充、山田キヌヲ、堀部圭亮、根岸季衣、渡辺哲、安田顕が脇を固める。音楽は細田守作品で知られる高木正勝が担当。 第62回ヒホン国際映画祭ではユース審査員最優秀長編映画賞を受賞した。厳かにして心揺さぶる物語に注目したい。
「光る川」
出演:華村あすか、葵揚、有山実俊、足立智充、山田キヌヲ、髙橋雄祐、松岡龍平、石川紗世、平沼誠士、星野富一、堀部圭亮、根岸季衣、渡辺哲、安田顕 脚本・監督:金子雅和 音楽:高木正勝 共同脚本:吉村元希 美術監督:部谷京子 撮影:山田達也 照明:玉川直人 音響:黄永昌 スタイリスト:野口吉仁 ヘアメイク:鎌田英子、山下奈巳 助監督:土屋圭 カラーグレーディング:星子駿光 OPアニメーション:高橋昂也 原作:松田悠八(「長良川 スタンドバイミー一九五〇」より) エグゼクティブ・プロデューサー:中谷克彦、酒井興子 企画・プロデュース:森岡道夫、福原まゆみ プロデューサー:松本光司、片山武志 製作:長良川スタンドバイミーの会 制作プロダクション:プロジェクト ドーン 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 2024年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/108分 ©︎長良川スタンドバイミーの会 公式サイト:culture-pub.jp/hikarukawa/