兵庫県・斎藤知事が失職、出直し選出馬へ「やっぱり兵庫県が好き、知事としてこれからも頑張っていきたい」
兵庫県の斎藤元彦知事は26日、県庁で会見を行い、30日付で自動失職し、それに伴い行われる出直し選挙へ出馬することを表明した。 【動画】兵庫県・斎藤元彦知事が会見 失職と出直し選挙出馬を表明(2024年9月26日)
斎藤知事は会見冒頭で「先日可決されました県議会の不信任決議案に対する私の対応についてご説明させていただく機会です。この間、大変私自身も思い悩んできました。県政にとっても大きな判断です。そんな中できょう決断をさせていただきました」と述べた。
そして「結論から言いますと、不信任決議案を受けて議会の解散はせず、30日付で失職をする。そして、出直し選挙に臨ませていただくことを決めました」と続け、そこから自身がこれまで県政で行ってきたという実績を10分ほどにわたって説明した。
報道陣からは、いつこの決断をしたのかという質問があり、斎藤知事は「昨日(25日)の朝」と答えた。 25日朝に登庁後、報道陣の取材に対応。その後、県内の男子高校生が斎藤知事に手紙を手渡したという。
このことについて斎藤知事は「最初はお叱りの手紙かと思った」と話したが、手紙を読むと「世間が厳しい目で見ているかもしれないけど、負けないで屈しないで未来のために頑張ってほしい」などと書かれていたという。
斎藤知事は「こういう状況で高校生が私に対してエールをわざわざ届けてくださったんで、そこはすごくグッときた」と述べ、目に涙を浮かべていた。
そして「まだまだこんな自分でも期待してくれる人がいるんだと受け取って、選挙は大変だと思うんですが、頑張ってみようと覚悟を決めた」と、決断への経緯を述べていた。
報道陣からは、知事選に出るということが強い批判は想像できると思うが、それでも出直し選に出る理由についての質問もあった。 それに対し、斎藤知事は「やっぱり兵庫県が好きというか、兵庫県をもっとよくしていきたい。それは知事としてこれからも頑張っていきたいという思いがあるからです」と答えた。 また「もう一度、もし斉藤元彦に県政を託そうということになれば、それは県民のみなさんの判断にもなりますから、そこに一度聞いてみたいという思いです」と続けた。