東日本大震災の経験が「つながる」 玉田志織、自然災害との奮闘描く『ブルーモーメント』に臨む思い
■自然災害は「いつ何が起こるか分からない」を痛感 ――今回の物語で共感する部分というのは、いかがでしょうか? 命を救うというテーマは、自分自身とつながる部分があります。私は東日本大震災を経験したので、こういう作品に出演することができて、本当に良かったと思いましたし、『ブルーモーメント』を通して震災の経験をお話しする機会も増えたので、それもこの作品に携われて良かったことだと思います。 ――自然災害の恐ろしさを伝える作品に出演するということで、身が引き締まりますね。 はい。シチュエーションは違いますが、いつ何が起こるか分からないというのは本当にその通りだなと、改めて思います。 ――出演にあたって、ご家族とは何かお話しされましたか? 先に『ブルーモーメント』のドラマが発表されて、私の出演が解禁されたので、最初は信じてもらえなくて(笑)。それでも、「経験したことと何かつながる部分があるんじゃない?」と言ってもらえて、自分と同じ気持ちなんだなと感じました。 ――地元の友人の皆さんの反応はいかがでしたか? みんな同じ経験をしているので、この作品を見て「やっぱり考えさせられるね」と言ってくれて、思いは伝わっているんだなと思います。
ドラマデビュー5年「役で嫌われるのがうれしい」
――2019年の『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日)からドラマデビュー5年の節目になります。ここまでを振り返ってみて、いかがですか? 最初の頃は撮り方もカット割りも、本当に右も左も分からない状況で、共演者の方々に助けていただきながら作品に参加していました。5年経った今でもやっぱり共演者の皆様に助けていただきながら日々撮影をしています。この5年間でちょこっとは成長したかなと思いますが、まだまだだなという思いです。 ――今年に入って『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』(テレビ朝日)があって、GP帯初出演の『ブルーモーメント』と、話題作や大きな作品が続くと、反響も大きいのではないでしょうか。 そうですね。皆様の感想が自信につながります。『離婚しない男』では「嫌いになった」と言われたんです。私は役で嫌われたり、好かれたりということがあると、すごくうれしいんです。役名で呼ばれることもうれしいので、そういうふうに考えられるようになったのは、成長したところかなと思います。 ――では、今後のご自身の役どころの見どころをお願いします。 命を救うために一生懸命、SDMの一員として頑張っているので、そこを見ていただけたらうれしいです。それと、たまに本音が出てくるセリフもあるので、そこにも注目していただけたらと思います。 ■声を大にして言いたい「志(こころざ)すのほうです!」 ――最後に聞きたかったのですが、ももいろクローバーZの玉井詩織さんと間違われることは、やはり多いですか? 間違えられることしかないです(笑) ――“しかない”ことはないでしょう(笑) 志織の「志」が「詩」と間違えられやすいので、「志(こころざ)すのほうです!」というのは、声を大にして言いたいですね。 ――玉井詩織さんにお会いしたことはあるのですか? あるアーティストさんのライブのときにお見かけしたことがあります。お話しなどはしたことはないですね~ ――これからもどんどんドラマにバラエティにご活躍されて、「玉田志織」の名前がますます周知されていくことをお祈りしています。 はい、ありがとうございます(笑)
●玉田志織 2002年2月20日生まれ、宮城県出身。オスカープロモーション所属。17年「第15回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞に選出。19年に『私のおじさん ~WATAOJI~』(テレビ朝日系)で女優デビューを果たした。今年は1月期の『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)、4月期の『ブルーモーメント』(フジテレビ)と、早くも2本の連続ドラマにレギュラー出演している。
中島優