東日本大震災の経験が「つながる」 玉田志織、自然災害との奮闘描く『ブルーモーメント』に臨む思い
――緊張感を高める要因の一つは、専門用語がたくさんあるセリフですよね。 本当に難しくて、接続詞以外にひらがながないこともあって、その時は台本を一旦閉じて、用語の意味を調べて、心の準備をしてもう1回開いて、早口言葉みたいに練習するんです。それを録音して、一語一句セリフをつぶさないように何回も繰り返していますね。 滑舌も強化しようと、一番最初に演技レッスンしたときに習っていた「あめんぼあかいなあいうえお」からやり直しました。レッスンの先生に相談して、どうしてもセリフが潰れちゃうときは、全部子音を外して母音に戻して言い直すということもやっていますね。
ドラマの再放送に出ていた山下智久が現場に
――セリフ以外の部分で苦戦したことはありますか? 私、パソコンができないのですが、梨紗子は常にモニターを見ながらパソコンを操作しているんです。だから、「パソコンできる人って、どうやってパソコンするんだろう…?」と思ってマネージャーさんや友達に相談しました。モニターも見るけど、ずっと見ているわけじゃないとか聞いて、家のパソコンでキーボードを打つ練習をしましたね。 ――いかに普段からパソコンを打っている人に見えるか。 全然できなくて、本当に「Enter」キーを人差し指で押すくらいのことしかしたことがなくて(笑)。高校のときにパソコンの検定があって受けたんですけど、挑戦しやすい級を取って卒業しちゃったので、断トツできない苦手分野でした。 ――学生時代のトラウマに仕事で挑まなきゃいけないのは嫌ですね。同情します…。 なので、この役が来るというのは緊張しましたね。クランクインの日の朝もキーボードで練習していきました。 ――主演の山下智久さんの印象は、いかがですか? 私が小さい頃から見ていた方が目の前にいて、不思議な気持ちです。休憩時間に楽屋で山下さんの出ていたドラマの再放送がされていて、休憩が明けてスタジオに行くとまた山下さんがいるので、「あれっ!?」みたいな(笑)。同じように思ってる方がほかにもいらっしゃるので、「不思議だよね」と言っています(笑)