ホテルの「食べ残し」をお持ち帰り?「フードロス」削減へ 飲食店での食べ残し 持ち帰れるものの基準を厚労省が初めて発表
■政府のガイドライン案に『ビュッフェ』や『ホテル』
また、政府のガイドライン案では… 記者リポート:対象施設のところを見ると『ビュッフェ』や『ホテル』などの文字が目立ちます。 「ホテル」での食べ残しをお持ち帰り!? 街の人:ホテルのバイキングとかはお持ち帰りなしですよ、ダメって断られますもん。 街の人:あったらちょっと嬉しいかも。食べきれない時とか取りすぎた時とか結構あるので。
■ホテルの高級ケーキをレスキュー!「ビュッフェ」の持ち帰りは安全面に課題
ホテルの現状を取材してみると・・。 ホテルグランヴィア大阪 阿部信治総支配人:現状は衛生面の安全第一を考えてお持ち帰りはご遠慮いただいている状況ではありますが、ティーラウンジでは、ショップで販売しているケーキを少しでも売れ残りを防ぐようなことを取り組んでおります。 ホテルグランヴィア大阪で取り入れていたのは、食べ残しではないが… 売れ残りそうな食品を”レスキューできる”「TABETE」というサービス。 登録した利用者は、普段なかなか食べられない1000円ほどするホテルの高級ケーキをなんと350円で購入、いや、レスキューできるのだ! このほか、朝食で使用できなかった食材を「弁当にして販売」するホテルなどもあるが… 国が想定するのは、主に宴会などでの「ビュッフェスタイル」で残った物の持ち帰り。 この実現については、やはり壁もあるようだ。 ホテルグランヴィア大阪 阿部信治総支配人:大事なのは安全なのでお持ち帰りいただくもののある程度の限定であったり…(Q全部というわけにはいかない?)そうですね…しっかりとルールを検討していきたい。 専門家は「食べ残しの持ち帰り」が広がるには、消費者側の意識が重要になってくると話す。 日本女子大学家政学部 小林富雄教授:何かあってもまずは飲食店のせいにしないという、持ち帰る主体というのは飲食店ではないわけですから、消費者がどう行動するのかというそこに注目したガイドラインにすべき。
■世界では持ち帰りが当たり前の国もある
世界では持ち帰りが当たり前の国もあるようだ。 関西テレビ 神崎博報道デスク:私はマレーシアに住んでいましたが、レストランで食べ残しやちょっと量が多かった時は、『持ち帰ります』というと、店員さんが容器を持ってきてくれたり、中華圏のシンガポールや台湾へ行った時も中国語で『タオバオ』と言うと容器を持ってきてくれます。 ジャーナリスト 浜田敬子さん:アメリカだとドギーバッグといって、(食べ物が)残ってたら、店側から容器持ってきてくれますよね。