「泣きながら『死にたい』と…」愛犬の死で「紀州のドン・ファン」憔悴… 須藤早貴被告は死亡当日に『添い寝』 夕食後に2階へ行ったのは“バスローブ探しなど”と説明 事件性争う構え鮮明に【被告人質問詳報・後編】
野﨑さんが死亡した当日 午後5時すぎから“添い寝”
そして弁護人は、いよいよ野﨑さんが死亡した当日、2018年5月24日の行動について訊ねていく。 その日は午前9時ごろに起床し、野﨑さんと外出、正午ごろに帰宅したという須藤被告。その後は、野﨑さんを自宅に残す形で、野﨑さんの家政婦・Tさんと、スーパーマーケットに買い物に出かけたという。買い物から帰宅すると、Tさんが昼食のしゃぶしゃぶを作ってくれた。 弁護人「誰と一緒に食べました?」 被告 「社長(野﨑さん)です」 弁護人「その時、Tさんは?」 被告 「いなくて、どこかに行っていました」 弁護人「昼食を食べた後は?」 被告 「1階にいました」 弁護人「野﨑さんは?」 被告 「さっさと2階に上がっていきました」 質問が、「被告が野﨑さんに覚醒剤を摂取させた」と検察側が主張している午後4時50分頃から午後8時頃についてに入った。この時間帯に、家政婦のTさんが外出していた点は、被告側と検察側で大きな争いはない。 被告 「午後5時くらいに社長が1階に下りてきて、(野﨑さんと一緒に)2階に上がりました」 「(野﨑さんは)『添い寝をしよう』と言ってきました」 「(被告自身は)枕を背もたれにして腰かけながらタブレットを見て、社長はその隣で寝ていました」 弁護人「タブレットで何を?」 被告 「映画を見たりYouTubeを見たり」 野﨑さんは30分ほどで目を覚まし、大相撲のテレビ中継が終わった午後6時頃に、“1階で夕食を食べよう”と言ってきたという。 弁護人「どういうふうに1階に下りた?」 被告 「社長が先に下りて、(野﨑さんの)いつものルーティーンなんですけど、(屋外にある)イブちゃんのお墓にお参りしてから自宅に入った」
“野﨑さんは夕食のうどんに手を付けなかった”
テーブルの上には、家政婦のTさんが残していた “食べてください” という置き手紙があり、うどんが用意されていたという。被告は “野﨑さんは、ビールは飲んだが、うどんを食べようとはしなかった” と語った。 被告「今まで全く手をつけないことはなかった。『食べないの?』と言いました。(野﨑さんは)『食欲がない』と」 「お菓子を食べてました。ホテルにある豆菓子」 しかし、野﨑さんの20年来の交際女性は、証人尋問で “野﨑さんはうどんには飽きていたので手を付けないこともあった” という旨を証言した。そのことについて問われると…。 被告 「(その証言には)びっくりした。私と女性とはルーティーンが違う。その女性は、食後に性行為をしてたと言っていたので、そういう時は(野﨑さんは)食べないのかなと思った」 弁護人「夕食を終えたのは?」 被告 「(午後)6時半ぐらいです」