武居由樹、クリスマスイブに2度目の防衛戦 那須川天心へ「はやくやろうぜって感じです」
プロボクシングのダブル世界タイトルマッチの会見が24日、東京・千代田区のザ・キャピトルホテル東急で行われ、WBO世界バンタム級王者の武居由樹(28)=大橋=が、12月24日に東京・有明アリーナで2度目の防衛戦に臨むことが発表された。対戦相手は外国選手の挑戦者と最終交渉中で、近日中に発表される予定。 対戦相手が正式に決まっていない中での会見に「難しいですね。何を言えばいいのか」と苦笑いしたが、「誰がきてもいいです。ここ最近は自分らしい試合ができていなかった。今年は本当に激闘続きだったので、今度こそはバチっとKOで勝ちたいと思っている」と3戦ぶり、世界戦で初めてのKO勝利を誓った。 9月3日に有明アリーナで、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29)=志成=との激闘の末に3-0の12回判定勝ち。初防衛戦を果たした。試合中に左目上をカットしたが、保存療法で回復。18日から21日までは鹿児島合宿を敢行し、「けっこう走り込みました」とハードな練習をこなした。 14日にWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を獲得した、同じ元キックボクサーの那須川天心(26)=帝拳=へ対戦のラブコールを送り続けている。那須川との対戦は「ボクシング界にくる一つのモチベーションだった」という。那須川は「ちょっと焦んないでくださいよ。気長にいきましょうよ。まだまだ強くなるんで、もうちょっと待っててください」などと慎重な姿勢を見せているが、武居はこの日も「はやくやろうぜって感じです」と早期の対戦を希望した。 一方で「いつまでも天心くんを待っているより、上を目指した方が自分のためにもなるし、自分の価値が上がるんじゃないのかなとかもふと思ったり」と日本選手4人が4団体の世界王座を独占するバンタム級で、統一戦を闘うことにも意欲を見せた。「まずは今回は防衛戦なんで、ここをクリアしないとなんとも言えない」と2度目の防衛戦に集中する。 「良くも悪くもすごくボクシングをやっていた。ちょっとボクシング仕様になりすぎていた。もうちょっと野性味あるボクシングを混ぜていけたら」。キックボクサー時代に見せていた野性的なファイトスタイルをボクシングにうまく取り入れる。