キャンパーなら地球に優しいアウトドア活動を! 誰でも実践できるエコキャンプのススメ
地球温暖化や水質汚染など環境問題がますます重要視される今、キャンパーにとって環境への配慮は避けて通れないテーマ。環境問題と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、身近なところから取り組めることも数多くあります。今回は「エコ」な視点で簡単に実践できる工夫や心がけを紹介していきましょう。 【写真】エコを意識したキャンプの嗜みをチェックする(全7枚)
まずはゴミを出さない工夫から
エコキャンプの第一歩はゴミの削減。なかでも自然環境に深刻な影響を及ぼすプラスチック系のゴミを減らすことが重要です。プラスチックは燃やすと有害物質を放出することがあるほか、自然の中に捨てれば分解されずに長期にわたって残ってしまうためです。 食材を包むラップを自然素材でできた蜜蝋ラップに変更したり、ペットボトル飲料の購入を控えて自宅から水筒を持参するなど、簡単にさまざまな取り組みができます。 ほかにも使い捨て容器を使わずに、洗えて使えるシリコン容器に変更したり、寒い時期はカイロの代わりに湯たんぽで温めたりと、何度も使える商品を使うこともおすすめ。キャンプだけでなく普段から使えるものを選ぶと、より効率的にゴミを減らすことができるでしょう。
食材は必要な分だけ準備
肉や魚をはじめとする生鮮食品や調理済みの食品を余らせてしまうと、現地でゴミになる可能性があります。フードロスを防ぐためにも、なるべく食品の廃棄も減らしたいところ。キャンプに参加する人数や普段の食事量を考慮し、生鮮食品や調理済み食品は当日食べ切れる分だけを準備しましょう。足りない分はパンやパスタなど、持ち帰りができる食材を用意しておくと安心できます。
食後にできるエコ対策とは?
食事の後の片づけも重要。使い終わった油はシンクに流したり、地面に捨てるのは厳禁です。専用の凝固剤で油を固め、袋などに入れてゴミとして処分してください。同じく麺類や鍋などの汁気の多いメニューも、後処理の工夫が必要です。スープを再利用して雑炊を作るなど、できるだけアレンジして廃棄しないようにしましょう。 既にルールとして定められている所もありますが、川や湖で汚れた食器やギアを洗わず、必ず指定された洗い場を利用します。また汚れがシンクに流れないよう、洗う前に紙などで拭き取るのも効果的。浄水設備が整っていないキャンプ場もあるため、洗剤も界面活性剤が配合されていない自然由来のものを選ぶとなお良いでしょう。 普段使っているものをエコな商品に変える、食器を拭くひと手間を加えるなど、わずかなことでも自然保護につながります。自然を楽しみながら、地球に優しいキャンプライフに取り組んでみてはいかがでしょうか。
野中陽平