<転スラ>ワクワクが止まらない迷宮創造。ラミリス&ヴェルドラのお調子者コンビが大活躍!
サラリーマン・三上悟がスライムのリムル=テンペスト(CV:岡咲美保)として異世界に転生、さまざまな種族が共に暮らせる理想の国作りに奮闘する「転生したらスライムだった件」(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。2021年以来となるTVアニメシリーズ第3期では、「魔王達の宴(ワルプルギス)」を経て正式に魔王となったリムルの元へ、魔物を敵視する神聖法皇国ルベリオスの聖騎士団長・ヒナタ(CV:沼倉愛美)が訪れる「聖魔対立編」が描かれる。第62話(第3期14話目)は、地下迷宮を作るため、ラミリス(CV:春野杏)やヴェルドラ=テンペスト(CV:前野智昭)たちが活躍する「迷宮と暴風竜」。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】ピンク髪のツインテールが特徴的! ミリム・ナーヴァ(他、「転スラ」62話場面カット) ■ラミリスの「迷宮創造(チイサナセカイ)」がお披露目 開国祭に向けて闘技場の建設に取り掛かるリムルたち。その規模の大きさからとても一ヶ月で建てることは不可能だと思われていたが、アルビス(CV:加隈亜衣)やスフィア(CV:大地葉)たちの全面協力もあり、瞬く間に完成間近にまで漕ぎ着ける。もともと闘技場の建設地にあった避難区域は、ラミリスのユニークスキル「迷宮創造(チイサナセカイ)」によって作られた地下迷宮に丸ごと移されるなど、急ピッチで準備は進んでいく。さらにリムルは、迷宮をテンペストの一大名物にすべく、さまざまな仕掛けを施すことを提案すると、さっそくその準備に取り掛かるのだった。 ついにラミリスの「迷宮創造(チイサナセカイ)」の能力の一端がお披露目された。広大な空間を丸ごと迷宮内に転移するという計画は前回も話にあがっていたが、こうして実際の能力を目の当たりにすると、改めてチートな能力だと言える。さらには迷宮を100階層まで拡張できるというのだから、さすがは最古の魔王と言える。今回のラミリスは、リムルから迷宮の展望について話を聞くと、「わたしはやる! やってやるよ!」と気合い十分。前回は、住まいや仕事が与えられたことに純粋に舞い上がっていた感のあるラミリスだが、今回は目の前の「仕事」にやりがいを見出して燃えているのが面白い。 ■ベッドでゴロゴロが可愛いラミリス&ヴェルドラ クロベエ(CV:柳田淳一)の工房へ顔を出したリムルは、そこに眠っている試作品の装備をすべて譲り受ける。ここにあるのは装備としては一級品だが、呪い付与などクセが強く、一般向けに販売するには危険な武具ばかり、しかし、迷宮内の宝箱の中身としてしのばせるにはうってつけなのだ。こうして迷宮に配置するアイテムをゲットしたリムルは、次にヴェルドラを連れて迷宮内へと入る。ヴェルドラは「迷宮の王」や「最強の守護者」という言葉の響きに惹かれたうえ、迷宮内ならば溜め込んできたオーラを自由に解放できるという利点もあり、リムルからの申し出を喜んで引き受ける。実際、迷宮内に用意された豪華で快適な自室に大はしゃぎするなど、大満足の様子なヴェルドラであった。 ここでは、無類のチョロさを発揮するヴェルドラのリアクションがなんとも可愛い。同じくチョロさには定評のあるラミリスでさえ「チョロいわね」と同意するほどだが、おそらくリムルからすれば「同じ穴の狢」 といったところだろう。ちなみにラミリスがヴェルドラのことを「師匠」と呼んで慕っているのは、かつて行われた「人魔会談」の際、すっかり漫画に心を奪われたラミリスが、同好の士であるヴェルドラをいつの間にか師として仰ぐようになったから。明確な主従関係はなくあくまで呼称だけの間柄だが、感化されやすいお調子者同士、大いに心が通じるところがあるのかもしれない。『転スラ』ではキャラ同士の意外な関係性も大きな見どころだけに、「人魔会談」以来久しぶりに会ったふたりのやり取りもじつに微笑ましい。SNSでも「ウキウキでベッドに飛び込んだり、グルグルしてるヴェルドラとラミリスかわいい」、「やっぱこのふたり相性いいよね」などのコメントが寄せられていた。 ■ラミリスのチート能力とリムルの頭脳でエンタメ迷宮が爆誕! 全100階層にまで拡張した迷宮を前に、仕様設計に入るリムルたち。ブロック単位で構造を変化できるという冒険者泣かせの鬼畜仕様に加え、セーブポイントの設置や迷宮内限定の蘇生アイテムなど、ラミリスの「迷宮創造(チイサナセカイ)」の能力が大活躍。さらに肝心の迷宮モンスターについても、ヴェルドラが我慢していたオーラを解放することで高濃度の魔素が迷宮内に充満し、魔物が自然発生するなど、隅々まで抜かりのない設計となった。大枠が決まったところで、次は細部のギミックを検討するリムルたちは、迷宮内に設置するトラップのアイデアを考案。迷宮会議は大いに盛り上がるのだった。 後半は、ラミリスの「迷宮創造(チイサナセカイ)」のチートっぷりがさらに加速。100階層にも及ぶ迷宮を作り出せるだけにとどまらず、思い通りに地形を操ったり、内部構造を自在に変化させたり、セーブポイントやトラップの設置、さらには迷宮内では死んでも蘇生可能など、便利すぎる能力を次々と披露。リムルの豊かな発想力も手伝って、エンターテインメントとしての迷宮探索が一気に現実のものとなっていく。まるで自分たちでゲームを作っていくかのような感覚で、観ているこちらも思わずワクワクしてしまう展開だ。またその一方で、ベレッタ(CV:川澄綾子)のマスター権がリムルからラミリスに譲渡されるシーンも印象的だ。ふだんこそ調子に乗るラミリスを諌めることの多いベレッタだが、じつは心の奥底からラミリスのことを敬愛している様子が伝わってきて、なんだかほっこりした視聴者も多かったことだろう。SNSでも「ラミリスちゃん甘やかし隊結成!?」「無職もぼっちも卒業するラミリスw」などの声があがっていた。さて、ラストカットではミリム・ナーヴァ(CV:日高里菜)までが登場し、さらにカオスとなりそうな次回は第63話(第3期15話目)「謁見式」。期待して待とう! ■文/岡本大介