今年も「阿部巨人」の優勝が固い“大補強以外の理由” 「野村IDの申し子」「魔改造」2人の名コーチとは
ITの導入
橋上コーチの指導には「頭で考える」野村ID野球が根底にある。巨人も他球団に遅ればせながらIT化を進めてきた。17年にはデンマーク製の弾道測定マシン「トラックマン」と、投手が投げるボールのキレなど数値化する高性能カメラとレーダーを搭載した移動式測定器「ラプソート」、そして22年にスイングスピードや走者の動きなどを3Dのイメージ映像にして動作解析をするシステム「ホークアイ」も導入したが、結果として出たのは昨季4年ぶりとなるリーグ優勝だけだ。橋上コーチは「名捕手だった阿部を名監督にする“意欲満々“です」(チーム関係者)。球団からは最新の「iPad」を支給されて来月1日の春季キャンプに向けて着々と準備中。 巨人には連覇、そして日本一への条件が整ったが、さて結果はいかに――。
小田義天(おだ・ぎてん) スポーツライター デイリー新潮編集部
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