4連覇の橋本大輝、圧巻15点台連発「コントロールできた」終盤、両腕つるも「いいですね、課題残るって」
◆体操 ▽パリ五輪代表選考会兼個人総合全日本選手権 最終日(14日・高崎アリーナ) 個人総合で争われ、男子はパリ五輪代表に決定している21年東京五輪金メダリストの橋本大輝(セントラルスポーツ)が、予選との合計176・164点(予選88・199点、決勝87・965点)で内村航平さん以来、史上7人目の4連覇を達成した。 「前半は調子良かった」と話すように、床運動、あん馬、跳馬で15点台の高得点をそろえ、完璧な流れを作ったが、終盤の平行棒で両腕がつり、最後の鉄棒でも筋肉がつるアクシデントが発生。それでも2位以下に約4点差をつける圧勝だった。「自分のコントロールしようと思ったところはちゃんとコントロールできてた」と手応えをつかんだ。 個人総合連覇を目指すパリ五輪に向けても、課題が明確になった。「つり癖が治らないのがちょっと今の課題。体力面に関して課題を解決していきたい」。この日、腕をつるまでは最大のライバルとなる中国のエース・張博恒が23年杭州アジア大会でマークした6種目合計「89・299点」を上回る理想的な流れで、橋本は「完璧にいけば90点も」と語った。 試合後、「いいですね、やっぱ課題残るって。反省になりますね」と笑った橋本。次の5月のNHK杯(高崎アリーナ)が、パリ五輪前最後の大会になり「自信を持ってパリに行けるようにしたい」と気持ちを新たにした。
報知新聞社