【ボクシング】元アジア3冠王者吉野修一郎「チャレンジマッチ」1年2カ月ぶり再起戦へ計量パス
プロボクシング元日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ライト級王者吉野修一郎(32=三迫)が約1年2カ月ぶりの再起戦に臨む。17日、東京・後楽園ホールで開催される所属ジム興行ダイヤモンドグローブのメインに登場。ジュレス・ビクトリアーノ(26=フィリピン)との62・5キロ契約体重8回戦を控える。16日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、200グラム少ない62・3キロでクリア。ビクトリアーノも62・2キロでパスした。 昨年4月、世界3階級制覇王者で現WBC世界同級王者シャクール・スティーブンソン(26=米国)との同級王座決定戦で6回TKO負けを喫して以来のリング。吉野は「相手はきれいなボクシングをする。フィリピン人らしくないきれいなフットワーク、誠実なボクサー。再起、復帰、復活というのもあるが、僕にとってもチャレンジマッチかな。練習は満足していないが、自分とトレーナーの椎野(大輝)さんとできる限りのことはやってきた」と言葉に力を込めた。 右ひじの故障(変形性関節炎など)で昨年7月に内視鏡手術を受け、同10月中旬からジムワークを再開した。吉野「久しぶりの試合なのでコンディションは良くもなく悪くもなく。右ひじの違和感あるが、医師からは付き合っていくしかないと。これ以上、ブランクも空けたくなかった。いつも通りやっておのずと結果はついてくると思う」と謙虚な姿勢を貫いた。 15年からタッグを組んできた椎野トレーナーが三迫ジムを退職することになり、この再起戦が2人で臨む最後の試合となる。「タッグを組んで9年間、僕をずっとみてくれていた。椎野さんとくっついてやってきたので。やっぱりさみしいですよね」と吉野。担当トレーナーと組んだ「ラストマッチ」を勝利で飾る意気込みだ。