釧路のそばは、なぜ緑?そこには東京の老舗そば店の影響が…驚きの理由と歴史 現在は意外なモノで色付け
なんと!”釧路の伝統的なそば”には、クロレラが混ぜられているのです。 クロレラと言えば、たんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含むと、今では注目されている藻類ですが、なぜ伝統的なそばに混ぜているのでしょうか? 竹老園東家総本店 5代目 伊藤純司社長 「東京の『かんだやぶそば』が始めたことだが、そばは新そばの時期は緑色になるが、だんだん時間が経つと色が悪くなってしまうので、それを緑色にするために、そばもやしを擦って入れたのが始まりで、そばを緑色にするところを真似て、東家のそばも緑色になっている」
そう、釧路のそばが緑色なのは、「お客さまに1年中、新そばの気分を味わってもらいたい」という、そば職人たちの熱い思いから生まれた工夫だったのです。 時は明治時代、東京の老舗「かんだやぶそば」が、新そばの鮮やかな色を保ちたいという一心で、そばもやしの汁を練りこんだのが始まりだといいます。 それを、竹老園の初代、伊藤文平が北海道に持ち込み、釧路の”伝統的なそば”として根付いたのです。 竹老園東家総本店 5代目 伊藤純司社長 「緑色のそばを『藪そば』と呼んでいた時代があって、全国的には減っているかもしれないが、まだ釧路に残っているということで、伝統なので続けていきたい」 では、なぜ竹老園が始めた緑そばが、釧路全域に広まったのでしょうか? 調査員 「なぜ緑のそばが釧路全域に広まった?」
釧路そば商組合(城山東家) 石丸達郎組合長 「竹老園が緑のそばを普及したので、みんなが『緑のそばでなければ、そばでない』という意識が高まり、緑色のそばが多くなった」 竹老園は、釧路そばの老舗として多くの弟子が修業し独立。 その弟子たちが、緑そばの伝統を受け継ぎ、やがて”釧路のそば”といえば緑色になったのです。 。 そして2024年3月、”釧路のそば”は、文化庁の100年続く食文化「100年フード」に認定されました。 その登録された”釧路のそば”は、緑のそばだけではありません。 竹老園では、つなぎに卵を使った「蘭切りそば」や「そば寿司」なども提供。 さらに城山東家では、真っ白な更科そばを提供しています。 釧路そば商組合(城山東家) 石丸達郎組合長 「先代が、『もうクロレラを入れなくてもいいかな』と、更科そば一本でいこうと始めました」 城山東家では、伝統的なそばにこだわり、そばの風味を最大限生かすため、あえてクロレラを入れずに、白い更科にこだわっているといいます。 釧路そば商組合(城山東家) 石丸達郎組合長 「釧路は北海道でも有数のそば処です。皆さん楽しんで食べに来てくれれば嬉しい」 調査結果です。
北海道放送(株)
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