盤石の地位築いたハム守護神 壁にぶち当たった新人王…昨季ブレーク選手の“明暗”
昨年新人王のオリ山下は苦戦、躍進するロッテ友杉
・ロッテ:坂本光士郎投手は2023年に自己最多の51試合に登板。今季は1軍初登板が5月10日と出遅れた、その後は好投を見せている。2023年に44登板で防御率1.25だった西村天裕投手は10登板で防御率8.38と苦しんでいる。横山陸人投手は2023年夏場に勝ちパターンを担う活躍を見せ、今季も一時は抑えを託された。その後は状態を落として現在は2軍調整中だ。 昨年、打率.284を記録した茶谷健太内野手は打撃不振に陥っているが、内野のユーティリティの役割を果たしている。友杉篤輝内野手2023年にルーキーながら64試合で打率.254を記録。今季も引き続き主力として奮闘。藤岡裕大内野手のコンバートで空席となったショートの定位置確保に前進している。 ・オリックス:東晃平投手は2023年の夏場以降に先発で6連勝を飾った。今季は右手のマメを潰した影響で離脱して以降はやや状態を落としているが、先発陣の一角として奮闘している。山下舜平大投手は2023年に16登板で9勝、防御率1.61の成績で新人王に輝いたが、今季は3登板で防御率6.43と苦戦を強いられている。2023年に打率.307を記録して首位打者に輝いた頓宮裕真捕手も、今季は不振に陥っている。 2023年に38登板で防御率2.19を記録した小木田敦也投手が今季は13試合で9ホールドポイント、防御率1.38を記録。前年を上回る活躍を見せたが、故障離脱した。 ・ソフトバンク:大津亮介投手は2023年に新人ながら46登板で15ホールドポイント、防御率2.43をマークした。先発に転向した今季は抜群の安定感を発揮。新たな先発陣の柱の1人へと成長を遂げつつある。スチュワート・ジュニア投手は2023年に14先発で防御率3.38。今季は開幕ローテーション入りを果たした。ここまで6試合で防御率2.48。来日6年目の大器が昨季を上回る成績を残す可能性もありそうだ。 川瀬晃内野手は2023年に自己最多の103試合に出場した。今季も随所で存在感を発揮している。田浦文丸投手は2023年に45試合で防御率2.38と左の中継ぎとして奮闘したが、今季はコンディション不良もあって1軍登板がない。 はたして、今回取り上げた選手たちは残るシーズンでも活躍を続け、チームで不動の地位を築けるか。前年の活躍から一転して苦しんでいる選手たちの復調も含めて、さらなる躍進に期待を寄せたいところだ。
「パ・リーグ インサイト」望月遼太