元祖・神スタイルのグラビアアイドル・菜乃花が語る初グラビアの記憶「『よし、少年たちの夢になろう!』とグラビアアイドルになることを決めました」
ーーいやいや、菜乃花さん自身の力ですよ。この頃は今以上にグラビアアイドルも多かったし、その中で残るなんて立派なものです。もちろん運のよさのもあるんだろうけど。 菜乃花 私、初仕事でこうしたオーディションに出て残るのもそうですけど運がいいんですよ。当時「ザクリッチ」(ロッテ)ってアイスがあって、そのテレビCMに吉木りささん、杉原杏璃さんら事務所の先輩方が出ることになっていたんです(2012年3月)。ただ決まっていた先輩の何人かがスケジュール的に難しくて撮影に出られなくなって。代わりに私が出させていただきました。 ーーまだ新人なのに、いきなりテレビCM! すごい! 菜乃花 ですよね。マネージャーさんからも「本当に運がいい!」って何度も言われました。 ーーその波に乗ってか、ちょうど同じ頃『週刊プレイボーイ』の2012年14号(3月18日発売)のグラビアに登場しました。これは菜乃花さんの初撮り下ろしですか。 菜乃花 そうです。確か都内のオシャレなスタジオで撮っていただいたと思います。現場ではスタッフの皆さんから、「スタイルがいい」ってすごく言われて。ちょっと誇らしかったというか(笑)。それが印象に残っていますね。 ーータイトルは「零(こぼ)れる」。ベッドでゴロゴロしたり、シャワーを浴びたりと、日常の断片を切り取った4ページでした。 菜乃花 グラビアって海とかプールのイメージがあるんですけど、こういうのもあるんだなって新鮮でした。特にシャワーを撮るなんて実生活ではあり得ないですよ。しかも衣装を着たまま(笑)。グラビア、面白いなーって思いました。 ーー現場ではカメラマンさんらに「可愛い!」とか「キレイ!」とか連発されるでしょ。テンションはあがった? 菜乃花 いえ。そういう仕事なんだろうなって思ってました(笑)。 ーーあははは。クールですね。 菜乃花 ですね。10代だったら、もっと素直に喜んでいたかもしれない。でも当時もう22歳で働いていましたからね(笑)。言われたこと自体は素直に嬉しかったですけど。 ーー初の撮り下ろしってことで、感じるところはあった? 菜乃花 う~ん。今にして思えばですけど、やっぱり自分の状況をこの時も理解していなかったですよね。ソログラビアを週プレさんで撮ってもらうのってすごいことじゃないですか。出たくても出られない人は山のようにいるわけだし。しばらくしてから、ありがたいことだったんだって気づいたけど正直、仕事への意識はまだ低かったです。でも一方でワクワクする感じもあって。グラビア面白いな、もっと撮影したいなって気持ちにもなりました。その瞬間からグラビアアイドルとして、自分の中でちょっとだけ何かが始まった気がします。 菜乃花(なのか)1989年7月7日生まれ 広島県出身 身長160cm B90W58H86 血液型=B型日テレジェニック2015 大のカープファンとして知られる。ラスト写真集『しずく』(講談社)が大好評発売中公式Instagram【@nanoka0707】公式X【@nnk_77】 取材・文/大野智己 撮影/荻原大志