イスラエル ガザの“完全封鎖”命じる ハマス「人質を処刑」と警告
パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」への報復攻撃を続けるイスラエル軍は、ガザへの水や電気の供給を遮断し、完全に封鎖すると述べました。一方、ハマスは空爆が続けばイスラエル人の人質を処刑すると警告しています。 イスラエル軍は、9日もガザ地区への空爆やイスラエル領内に侵入したハマス戦闘員の掃討作戦を続けています。 イスラエル側のこれまでの死者はおよそ900人にのぼる一方、パレスチナ側の保健当局も687人が死亡したとしていて、双方の死者は1600人近くにのぼっています。また、今回、多くの外国人も犠牲になっていて、9日になってアメリカ人11人、フランス人2人が死亡したことなどが明らかになっています。 こうした中、イスラエルのガラント国防相は、ガザへの電気、食料、燃料を遮断し完全封鎖するよう命じました。 ロイター通信はイスラエル軍がハマスが使用している民間通信会社を爆破するなどインフラ施設への攻撃も行っていると伝えています。一方、ハマス側は、イスラエル軍の空爆が続けば人質を処刑すると警告しています。 ハマス報道官「事前の警告なしに攻撃があった場合、残念ながら、我々は人質にとっている敵の民間人(イスラエル人)捕虜を処刑しなければならないことを宣言する」 イスラエル軍は30万人という異例の規模の予備役を招集すると発表していて、ガザへの地上侵攻を視野に入れた動きの可能性があるとの見方も出ています。