【解明】人気テーマパーク「USJ」の次なる戦略は?「ドンキー」「コナン」海外客にも人気のワケ
■開業延期を経て…国内外のファンが待ち望んだ新エリア「ドンキーコング・カントリー」がオープン
2024年12月11日には、新エリア「ドンキーコング・カントリー」が開業。「ドンキーコング」は任天堂のゲームシリーズで、スーパーマリオと並び、海外での人気も高い。 2021年にオープンした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を従来の1.7倍にまで拡張して作られたエリアで、メインとなる新アトラクション「ドンキーコングのクレイジー・トロッコ」などが楽しめる。これは、エリアに広がるジャングルや神殿の中を4人乗りのトロッコで駆け回る新アトラクション。途切れたレールを飛び越えたり水しぶきを浴びたりする仕掛けで、ゲームさながらの体験を味わうことができる。 またエリア内にある「ドンキーコングの家」では、時折あらわれるドンキーコングと会うことができるほか、限定フードやグッズなども販売されている。開業初日から大混雑の新エリアだが、実は元々の開業予定は、2024年春頃だった。なぜ延期したのか。 その理由として、USJは「常にゲストの期待を上回るワールドクラスの体験をお届けしたく尽力しており、これまでにない体験価値をさらに引き出し完成度をより高めるため、さらに一定の調整期間を要すると判断した」としている。延期の甲斐あってか、初日には海外客も多く訪れ、再現された「ドンキーコング」の世界に大興奮する姿が見られた。
■冬の風物詩「クリスマスツリー」終了へ…ほんまになくなる?
"USJの冬の名物"とされてきた30メートルを超える巨大な「クリスマスツリー」が、2024年度をもってラストの展示となることが発表された。 2004年から始まったこのイベントだが、2011年には「世界最高の輝きを放つクリスマスツリー」として、装飾された電飾数がギネス世界記録に認定。これまでに何度も記録を更新し続けてきた。 今回の「終了」発表に、これまでクリスマスシーズンにUSJを訪れていた客からは、SNS上で「寂しい」「今後どうなるの?」との反応があった一方、「ほんまにラスト?」「毎年ラストって言っているような気が…」などと疑う声があがるなど話題となった。 今回、USJに改めて今後のクリスマスイベントの行方について尋ねると、30メートル超えのツリーを現在と同じ場所で設置することは終了するとしたうえで、「来年以降はまだ企画開発中だが、家族やパートナーのあり方が変わってきているという社会の変化に合わせ、恋人だけではなく、友達など様々な大切な人と一緒にクリスマスを楽しめるようなイベントを企画していく」としている。