激増中のサイバー犯罪”自分は大丈夫”は過信 「個人情報」の漏洩に気がついたら優先的にすべき対応とは
[プロの助言]
二段階認証は有効な安全対策ですが、ハッキングされてしまってからは何の意味もありません ▶ 金融機関での取り引きが行われた際には、必ずメールなどで通知がくるように設定しておきましょう。 ▶ パスワードを記載しておく場合は、暗号にすること。数字をアルファ ベットに入れかえる、またはその逆など、シンプルな暗号にしておきましょう。記載したメモなどは安全な場所に保管しましょう。 クレジットカードの情報を“保存”できるオンラインサイトは、ハッカーの標的になりやすいです ▶ 限度額の高いカードを1~2枚所有するよりも、限度額の低いクレジットカードを何枚も所有するほうが安全です。 ▶ ハッキングされないために最も有効な手段は、コンピューターのプラグを抜くことです(自宅にある、すべてのデバイスからプラグを抜きましょう)。いくらハッカーでも、電源につながっていないデバイスにはア クセスできません。 ▶ ウェブカメラにテープや厚紙を貼りつけてもハッキング防止にはなりませんが、遠隔地からカメラを通じてのぞき見されたり、録画されたりする被害を防ぐことはできます。
重大な秘密が漏れた場合
著名人だけでなく、一般の方々にとっても十分に役立つ対処法です。ぜひ確認しておきましょう。 1. 早急に対処する。 オンライン上に流出した書類、映像、画像などが本物である場合(または、ごまかしようがない場合)は、謝罪をしたうえで、「家族、友人、反対派とは和解しております」と公表すること。流出した書類などが偽物である場合(または、ごまかせる場合)は、きっぱり否定しましょう。 2.反撃に出る 「私を辱めて人生を台なしにする気だ」または「重要な職務の邪魔をしている」などと、敵(個人、企業など) を告訴するといいでしょう。 3. 家族仲をアピールする 配偶者、子供、そのほか親戚などをかき集めます。そしてシャッターチャンスを狙う記者たちに、家族に尊敬と 信頼の眼差しを向けられている自分をアピールするのです。家族のピクニックやスポーツイベントに、記者を招いて撮影してもらいましょう。家族に支えられている、 よき家庭人であることを印象づけるのです。 4. ウソをつかない 不正確な報告を行うことで、新たな問題が発生する可能性があります。 5. サクっと気持ちを切り替える スキャンダルが報道されたら、こう言いましょう。「大切なのは、家族と仕事です」と。 6. スキャンダルが収束しない場合は、町を出るか、リハビ リ施設に避難する 見えないところへ逃亡するのは効果的です。報道のサイクルやインターネット上の話題は、めまぐるしい速度で移ろいます。あなたの話題など、1日たらずで消えてしまうでしょう。 その代償として、ドラッグやアルコールに依存しており感情のコントロールが利かないため、厳重で管理の行き届いたリハビリ施設に入所したと公表するのです。復帰する暁には、公の舞台に立って許しを請いましょう。
弁護士JP編集部