ニューバランス「996」35周年の黒、オンの最新ハイテクモデル… 【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】
UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。 【写真】ニューバランス、アディダス、On…東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカーをもっと見る
New Balance|CM996 BK2
「996が35周年を迎え、記念イベントで登壇する機会もいただき、履いたり眺めたりする機会が増えています。進化目覚ましいニューバランスの中にあって、996はトレンドのフォルムではありませんが、アナログのいい部分がしっかり残っていて、なぜか古くさく見えない。中でも黒の996は僕の中では革靴に近い感覚。スニーカーに飽きてくると不意に履きたくなります。ほかのブランドの場合はハイテクとローテクなスニーカーでコーディネートが自然と変わります。NBはそんなこともなく、足元だけスイッチできるのもいいところです」(小澤)
On|Cloudeclipse
「ランニングでクラウドモンスターを履いている僕に、『もっとスゴいモデルが出ますよ』とオンの方が教えてくれたのが、このクラウドエクリプス。実物を手にして納得しました。オン史上最大級の厚底ですが片足285gと、とにかくすごく軽い。僕はパフォーマンスシューズをファッションとして履くこともあります。その場合、ランニングで履いて気持ちがいいと思うことが条件。ランニングで気に入ったから普段も履くというスタンスです。このクラウドエクリプスも然り。ファッションとしてどうやって履こうかと考えるのは、楽しい時間でもあります」(小澤)
adidas Originals|HAND 2
「ハンド2はアディダスのハンドボールシューズとして誕生したスニーカーです。クラシックなハンドボール スペツィアルの復刻は僕も何足か買っていたので、見慣れないモデルが出てきたなと。このハンド2はスペイン製のアーカイブを忠実に復刻しているとか。あまりレトロな感じがしないのはどうしてだろう? と考えて見てみたら、サイドのスリーストライプスが配色になっていたり、アンクルパッドが厚かったり、ガムシューズのつま先のフォルムも含めてどこかスケートシューズっぽい。クラシック好きよりはストリート好きに響きそうで、特にUKっぽいスタイルに合わせたらハマると思います」(小澤) 小澤匡行「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。