マルチタスクをやめて生産性を上げる4つの方法
仕事の効率をあげるにはマルチタスクで、と考えている読者の方も多いのでは? ところがこのマルチタスク、心理学者のジェラルド・ワインバーグによると、最大80%も生産性を落とすことになるのだそうです。 つまり、マルチタスクを取り入れるとそれが成功の要因になるどころか、時間を生産的に使えず、ベストパフォーマンスからほど遠くなるのです。 事実、効果的にマルチタスクできる人は全体のわずか2.5%に過ぎないという研究もあります。 では、マルチタスクがダメな理由、それでも取り入れたくなるのはなぜか。さらに、仕事を効率よくこなすにはどうすればいいのかについて紹介します。
マルチタスクが好まれる訳
そもそもマルチタスクが本来どういうものか理解していない人がほとんどです。 複数のタスクを同時に行なうのは、実際には「タスクの切り替え」でしかありません。これは脳にとってきわめて効率が悪く(関連のないタスクや不慣れなタスクを扱っている場合は特に)、タスクを切り替えるたびにコンマ何秒かの時間がムダにかかってしまいます。 さらに、これを繰り返していると、精神的な疲労が徐々に蓄積されていきます。 マルチタスクでより多く仕事をこなしているように思えても、実は集中力は低下、ストレス増大、また衝動的な行動が増えるので、生産性は落ちるばかりなのです。 タスクの切り替えを長時間におよんで脳に強いると、より多くの労力を使ってもできがよいとはいえない結果を招き、またメンタルも疲弊してしまいます。 マルチタスクはよいことだとこれまで私たちは思い込まされてきました。忙しいことはいいことだ、と。 数ある中毒のなかでも「忙しさ中毒」は唯一称賛に値するものとされてきました。 ところが、1つのことに集中するほうが、仕事や人生の目標を達成したり、それを超えたりすることができるのです。 複数の事柄に同時に集中できる人もいなくはないでしょう。でも、なにもかもこなそうとするより、数少ないことに集中するほうが大半の人にとってはベストなのです。 より生産的に仕事をするためのヒントを4つご紹介しましよう。