今年の秋休みは「海外旅行」に行く予定なのですが、支払いは「クレジットカード」と「現地通貨」のどちらがよいでしょうか?
海外旅行で利用できる支払い方法には、おもにクレジットカードや現地通貨があります。基本的にどちらでも支払い可能な場合が多いですが、状況によっては使い分けが必要になるケースもあるようです。 そこで今回は、これから海外旅行へ行く予定の方向けに、クレジットカードと現地通貨どちらを使うべきなのか、また使用する際のメリット・デメリットなどについてご紹介します。
海外旅行ではクレジットカードと現地通貨の併用がおすすめ
結論として、海外旅行ではクレジットカードと現地通貨の併用がおすすめです。 クレジットカードは、高額商品の購入時に便利です。多額の現金を持ち歩く必要がないため、スリや置き引きといった被害にあった際のリスクをおさえられる可能性があります。 現在は商業施設やホテル、多くの施設でクレジットカードを使えるため、現金は必要ないと感じる人もいるかもしれませんが、街の屋台や交通機関・チップなど現金が必要となる場面もあります。クレジットカードが何らかの理由で使用できない可能性もあるため、少額でも現金を持っておくとなにかと便利です。 海外旅行では、状況に応じて使い分けられるようにしておくとよいでしょう。
海外旅行でクレジットカードや現地通貨を使用するメリット・デメリット
クレジットカード・現地通貨には、それぞれメリットやデメリットがあります。海外旅行の際に、支払い方法で悩んだ場合は、どちらを使った方が安心かつ有利なのか考えたうえで選びましょう。 ■クレジットカードのメリット・デメリット 海外旅行でクレジットカードを使うメリット・デメリットは、次の通りです。 【メリット】 ●支払いでポイントがたまる ●万が一紛失した場合でもカード会社の補償を受けられる可能性がある ●手数料がお得になる可能性がある 【デメリット】 ●支払回数は基本的に1回払いのみ ●盗難やスキミングの被害に遭う可能性がある 海外でもクレジットカード支払いをすると、それ相応のポイントがたまります。さらに、支払いが便利なだけでなく、海外旅行保険や空港ラウンジの利用などの付帯サービスによる恩恵を受けられる場合がある点も大きなメリットといえるでしょう。 ただし、犯罪に巻き込まれるおそれもあります。クレジットカード関連の犯罪は、年々巧妙化しています。なかには、警察官のふりをしてカードをだまし取る、ATMやタクシーでカード使用時にスキミングされるなど、思いもしないことで詐欺に遭う可能性があるため注意が必要です。 万が一、海外でクレジットカードの被害にあった場合は、カード会社に至急連絡し、どのように対応すればよいか指示を仰ぎましょう。 ■現地通貨のメリット・デメリット 海外旅行で現地通貨を使うメリット・デメリットは、次の通りです。 【メリット】 ●どこでも使用できる ●サインなどが必要ない 【デメリット】 ●盗難や紛失の場合は戻らない可能性が高い 日本ではなじみのない「チップ」ですが、海外では食事やホテルでサービスを受けた際などに、チップを支払うことがあります。お店によっては、クレジットカードが対応していない場合もあるため、一定額の現地通貨は持っていた方が安心です。しかし、万が一盗難やスリなどの被害に遭った場合は戻ってくる可能性は低いため、大金は持ち歩かないようにしましょう。 なお出入国時、国によって持ち出しできる現金額に上限が定められています。多額の現金を持ち歩く際は出入国時に税関で申告することを忘れないようにしましょう。
海外旅行中の支払いは状況に応じて使い分けよう
クレジットカードと現地通貨にはメリットとデメリットがありますが、クレジットカードと現地通貨の両方を持ち歩き、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。 クレジットカードは、おもに金額の大きい買い物をする際などには便利です。一方、現地通貨は、お店によってはクレジットカードに対応していない場合や、チップを渡す際などに使えます。ただし、盗難やスリなどの被害に遭った場合は、現金が戻ってくる可能性は低いため、大金は持ち歩かないように注意しましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部