100歳を迎えた庄司さん（前列中央）＝館山

館山市大神宮の特別養護老人ホーム「館山明光苑」で10日、100歳を迎えた庄司喜代子さんの誕生会が開かれた。利用者や職員ら約60人が歌を歌うなどして盛り上げ、百寿を祝った。 庄司さんは1924（大正13）年10月10日生まれ。南房総市千倉町北朝夷で、7人きょうだいの長女として育った。めいの鈴木富恵さん（70）によると、長年、旅館で仲居として働き、後に自宅の2階を民宿にして、夏季だけ営業していた。料理上手で、人と話をすることや読書が好きだという。 この日は、利用者らが「ハッピーバースデートゥーユー」を歌い、「おめでとう」と拍手で祝うと、庄司さんは「皆さんありがとう」とにっこり。庄司さんがリクエストした、「100」と飾られた“大きなケーキ”が、手作りした厨房（ちゅうぼう）の職員から贈られると、「天にも昇る気持ち。こんなにやっていただいて、罰が当たらないかしら」と言いながら少しずつ味わっていた。 木藤さちこ施設長は「施設では丁寧な暮らしを目指していて、これからも楽しいこと、おめでたいことをみんなで共有していきたい」と話していた。 （安藤沙織）