阪神・藤川球児新監督 「何も不自然なことがない」自身を救った恩師から受け継いだ運命のバトン
15日、阪神の藤川球児新監督が就任記者会見を行った。20年に現役を引退してから4年、次は監督としてタテジマそして背番号「22」のユニフォームに袖を通すことになった。 昨年日本一を成し遂げ、現役時代には自らを見出した恩師から直接受け継いだ指揮官の椅子は「それもすべて必然」と自然に受け止めた。 「僕が1年目の時に岡田監督が2軍監督の1年目。これが自然なのか不自然なのか考える中で、なにも不自然なことがない。これが運命なのかなと」と語り、理想のリーダー像についても「岡田監督です」と言い切った。 藤川氏と岡田氏の間には太い絆がある。03年、星野仙一監督がリーグ優勝に導く裏で藤川氏は戦力構想から外れ、トレードが決まりかけていた。 そこにストップをかけたのが翌年から監督を務める岡田氏だった。ファームで間近に見ていた愛弟子を「短いイニングなら戦力になる」と球団に掛け合い残留となったのだ。 05年には「一番ボールに力があるのは藤川だった」と当初は7回に送り込み、ジェフ・ウィリアムスと久保田智之を加えた”JFK”でリーグ優勝。岡田監督へ恩返しするとともに、以降も阪神の屋台骨を支え続けた。 藤川氏はその後抑えとして活躍し、メジャーリーグも経験。22年には名球会入りも果たした。 会見では「目指すものは勝ちに行きます。当然、勝ちに行きます」と力強く宣言した。 恩師への想い、そして全国の虎党の期待を背に”藤川阪神”が新たな歴史をつくっていく。
まるスポ編集部