内野聖陽、3年費やした『アングリースクワッド』公開に万感「長い道のりだった」
韓国のドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊」を原案に、生真面目な税務署員が詐欺師グループと手を組み脱税王に納税させようと奔走する物語。内野は脚本の打ち合わせにも参加するなど、約3年を費やしての公開に「長い道のりだったけれど、ようやくこの日を迎えられた」と感無量の表情で語った。 内野聖陽、3年費やした『アングリースクワッド』公開に万感「長い道のりだった」
詐欺師グループのリーダーを演じたのは岡田将生だが、この日はスケジュールの都合で欠席したため、森川が「岡田さんの分までしゃべりたい」と意欲。だが、「ボスだけどボス感がないというか、まとめているようでまとめていなかったり、うまく誘導された感じ。不思議な人でした」と微妙な評価に、会場からは笑いが漏れた。
内野の部下役だった川栄は、「率先して引っ張ってアドバイスもいただき学ばせてもらった。脚本の全ページに付箋が貼ってあるので分厚くて、余白にもびっしり書き込んであった。私のペラペラな脚本が恥ずかしくなった」と尊敬のまな差しを向けた。 内野は照れながらも、「面白い映画を作りたいという一心だけで、これでもかというくらい打ち合わせを重ねた。現場でも皆で喧々諤々(けんけんがくがく)言い合って手作り感の強かったが、見てみると上田監督、さすがだなと言える作品になった。期待して見て」と自信ありげ。上田監督も涙ながらに内野に感謝を伝え、「お客さんを徹底的に楽しませようと思って作った。このフィクションが現実のエネルギーになればうれしい」と話した。
取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元