新フォーマットが発表されたスーパーリーグ構想…ジローナがその“正体”を明かす
ジローナが参戦できないフォーマット
この数日間の議論で面白かったのは、スーパーリーグの正体をスペインのファンに知らしめるのに役立ったのがジローナだったことだ。 リーグ2位で2023年を終えたジローナは、このままいけば来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得するわけだが、これがスーパーリーグだとどうなっていたか? なんと、トップリーグの「スターリーグ」(16チーム)の下の「ゴールドリーグ」(16チーム)のさらに下、3部の「ブルーリーグ」(32チーム)からの出直しになる。歴史的な実績がないジローナがスーパーリーグに参加するには国内リーグで上位に入る方法しかなく、国内リーグとの入れ替えの出入り口はブルーリーグしかない。となると、1年の奇跡は起こせても2、3年連続するのは無理なので、ジローナのスターリーグ参戦は実質的に不可能ということになる。 これについて『A22』のベルント・ライヒャルトGMは「ブルーリーグへの参加要件は検討中だ」と逃げたが、アレクサンダー・セフェリンUEFA会長は「笑うしかない」と評している。 プレミアリーグの反応を見ても、スーパーリーグが2強以外のファンの支持を得られるかどうかは、スポーツ的なメリットが反映されたオープンなコンペティションか否かがカギなのは間違いない。「ジローナが参戦できないフォーマットなんて……」という呆れた空気が、スペインでは今、支配的になっている。