再戦があるとしたら、甲子園ボウルで 「一つの成功体験」にした立命館大学、大一番前のルーティンを行わなかった関西学院大学
荒々しさが出せるようになった
立命館大・高橋健太郎監督 「学生たちが精いっぱいやった結果、なんとか勝てた試合だったかなと思ってます。関大さんに負けて、やっぱり空中分解しかけたところはあります。これまでやってきたことが正しかったのかと。いろいろな思いはあったんですけれども、やっぱり自分たちがやってきたことにもう一回フォーカスして、そこに自信を持って、もう一回僕たちのフットボールをしっかりやっていこうということを彼らに伝えました。自分たちらしいフットボールを目標に、目線を変えたのが大きかったんじゃないかなと思います。今日は僕自身もう完全に勝ちにいくつもりでしたし、コーチたちにも勝ちにいくプレーコールをしてほしいと言っていました。ここで関学とも対等に渡りあえるんだっていうのは、負け続けてきた彼らにとっては一つの成功体験になって、大きな自信になると思います。何とか勝ちにいきたいと、すごく強く思ってました。荒々しさが出せるようになったと思います。本当の彼らの個性ってそういうところにあると思うんです。それを僕たちコーチ陣がサポートした結果、本来の姿をさらけ出しただけという感じで思ってます。でもそういう荒々しさとか勝ちたいっていう気持ちを素直にぶつけられるようになってきたのは、それはそれで成長かなと思ってます。関学さんはここ一番で結構凝ったプレーをされるんですけど、今日はされてないので、それは甲子園に残されてるのかなというのは正直感じました」
ハドルの中で飛び交った「楽しもう」
立命館大・山嵜大央キャプテンの話 「まだ喜べないんですけど、次に仙台行って、その次の試合がすごい感じになってくると思うんで。個人的には関大さんに負けてるので、やり返して甲子園に行きたいと思ってます。僕もQBの竹田選手も、まあみんなですね、これまですごく気負ってしまう部分があったんですけど、今日は本当にもう楽しむところにフォーカスして、大野へのパスで『やっぱフットボール楽しいな』って思えた気がして、そこから雰囲気が上がっていきました。ハドルの中でも『楽しもう』っていう声が飛び交ってたんで、もうシンプルに楽しかったですね。この試合は楽しみました。関学はまだまだ余裕ありますよね、正直。彼らは甲子園に合わせてきてると思うんで、今日は本気の関西学院さんじゃないと思ってるんで。甲子園では本気の関西学院さんが見られると思うんで、その関西学院さんに勝ってこそ本当の勝利だと思ってるんで、これからあと1カ月ですね、みんなでフットボールを楽しみたいと思ってます」