大相撲で異例の“脱・朝稽古” 独立した中村部屋が初稽古で15時30分開始 中村親方「試行錯誤繰り返していく」
中村部屋が17日、二所ノ関部屋から1日付で独立後、初めての稽古を行った。幕内・友風の号令とともに稽古がスタートした。白まわしを巻いて稽古場に立った中村親方(元関脇・嘉風)は「疲れました。いい疲れですね」と笑顔で振り返った。 この日の稽古は朝稽古が主流の角界では異例の15時30分開始。中村親方は「稽古の2部制」を採用するプランも12日に明かしていた。この日も四つに組んだ状態から相撲を取る独特の稽古。「今日の四つに組んでからまわしを取らずに相撲を取る稽古は体の使い方を覚えます。巻き替える、おっつける、振りほどいて頭をつけるなどのように、相撲の攻防というものを教えたいです。単調な相撲ではなくて、相撲力をつけて、技術を覚えてほしいです」と稽古一つ一つに明確な意図がある。 「自分は師匠1年生。いろいろと取り入れながら、試行錯誤を繰り返していく」」と中村親方。角界に新風を起こすかもしれない中村部屋の挑戦が始まった。(大西 健太)
報知新聞社