富岡西・選手紹介/番外編 選手の笑顔咲かせる 8人のマネジャー /徳島
第91回選抜高校野球大会の開幕を23日に控え、富岡西ではマネジャーの気持ちも高まっている。2年生6人、1年生2人の計8人がチームを支え、桑内亜結さん(2年)は「甲子園ではマネジャー同士で協力し合い、きびきび行動して選手をサポートしたい」と気合は十分だ。 選手に負けず、明るく元気に仕事をこなす姿が印象的だ。下野朝光さん(1年)や久米真優さん(同)は家族が野球に携わっていたことがマネジャーになったきっかけ。内藤美咲さん(2年)は野球経験があり、広岡夏帆さん(同)は「選手を陰で支え、近くで応援できるマネジャーに憧れていた」。篠原瑠那さん(同)は、中学の県大会を球場で応援したほどの野球好きで、「スタンド席では見えなかった選手の素顔を見ることができてうれしい」と話す。内藤さんも「選手とは家族より一緒にいる時間が長いので一体感がある」と絆の強さをうかがわせた。 日々の業務は多岐にわたる。部員の飲み物や、練習の合間の「おにぎりタイム」に備えて米を用意する。他にもベンチ周りの草むしり、合宿前は選手らが使う布団干しなど重労働も多い。小川浩監督(58)から試合のスコア集計を頼まれることもある。桑内さんは「特に冬の洗い物や夏の草むしりは大変です」と苦労を語った。それでも柏木美咲さん(2年)は「試合で選手の笑顔が見られたらうれしい」とやりがいを感じている。普段の練習から選手によって伝えられる「今日はありがとう」という感謝の言葉も励みになっている。 マネジャーを代表して座右の銘を書いた美馬翔音さん(同)は「『自分たちは絶対甲子園に行く』と意気込んで、自主練習にも人一倍励んでいた」と選手たちのこれまでの努力を振り返る。「甲子園初出場の今、このチームにいれて良かった。甲子園ではどこのチームにも負けないくらい大きな声で応援したい」と笑顔を見せた。【岩本桜】