ボクシング 日本ヘビー級王者・但馬ミツロ、12月に再起戦「ターニングポイントの試合に」
プロボクシングの日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(30)=亀田=が27日、大阪市内で会見し、所属ジムの亀田興毅会長(37)がプロモートする興行「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡)で9カ月ぶりの再起戦を行うと発表した。 ヘビー級8回戦で、WBA、WBCブリッジャー級(約101・6キロ)の元世界ランカー、ロスメン・プリトー(34)=ベネズエラ=と闘う。 但馬にとっては3月にプロ11戦目で初の黒星を喫して以来の戦いで「前回の負けがあって良かったと思える未来を作りたい。そのターニングポイントだったという試合にしたい。KO決着になる」と闘志。亀田会長は「復帰戦にしては厳しい相手だが、これを乗り越えれば、明るい景色が見えてくる」と期待を込めた。 2014、15年全日本選手権ライトヘビー級2連覇などアマ5冠に輝いた但馬は22年4月にプロデビューすると、日本最速の2戦目で日本王座を奪取。以降もヘビー級を主戦場に8連勝と白星を重ねていたが、今年3月、127キロあった体重を25キロ以上落としてブリッジャー級の試合に臨み、同級の世界ランカーのアレクサンドル・ジュール(ルーマニア)に判定で初黒星を喫した。2回には人生初のダウンも奪われている。 その後、鼻の骨折などの治療もあり、約2カ月後から再起に向けて始動。以前は我流でやっていたフィジカルトレーニングを週2回、プロのトレーナの指導を受けるなど本格的な肉体改造に取り組んできた。最高130キロだったデッドリフトの重量が210キロに伸び、心肺機能の数値に顕著な向上が見られるなどパワー、スタミナの改善に大きな手応えを感じている。また、前回の試合で初のダウンを喫し、「重量級は一発のパンチで世界が変わるということを痛感した」と改めて気持ちが引き締まったという。 現在の体重は約120キロ。今回はヘビー級の試合となるが、将来的にはブリッジャー級で闘っていく意向で、体を作っていくとしている。 プロ戦績は11戦10勝(8KO)1敗。一方のブリトーは21年に31歳でプロデビュー。11連勝で一気に世界ランク入りしたが、今年9月に初黒星を喫した。戦績は12戦11勝(9KO)1敗。