悔し涙、優勝したかった 2年連続準優勝 全国中学駅伝女子・大沢野
●5人奮闘一歩届かず 「来年、また戻ってくる」 15日の全国中学校駅伝大会で、富山県勢初優勝を狙った女子の大沢野は昨年に続いて2位となった。昨年の主力の黒川志帆選手、長森結愛選手、大毛利さくら選手の3年生トリオが力走を見せ、初出場の3年生山本蘭奈選手、唯一の2年生笹川愛唯選手と悲願の達成へ全力を尽くしたが、あと一歩届かなかった。選手たちは「悔いはない」とレースを振り返ったものの「やっぱり優勝したかった」と悔し涙を流した。 【写真】レースを終え、悔しさをにじませながら保護者へ感謝を伝える選手 「昨年と同じ2位でもまったく意味は違う。1位の壁は大きかった」。レース終了後、主将の長森選手は目を赤くし、言葉を絞り出した。 黒川、長森、大毛利の各選手は3年連続出場で全国大会での経験は十分。1区の長森選手は区間賞に肉薄する2位につけ、メンバーでただ一人の2年の笹川選手は4区で区間2位と力を示した。 52秒差の2位でたすきを受けた最終5区の黒川選手は世代屈指の力を持つ京山(岡山)の石原万結選手との差を5秒縮めて区間賞を獲得した。 チームは2022年にこれまでの県勢最高順位の4位、昨年は準優勝と、記録を塗り替えてきた。「今年こそは全国制覇」を合い言葉に厳しい練習に励んできた選手たち。今大会ではタイムを前回からさらに1分縮めたものの、結果は準優勝。レース終了後、選手たちに笑顔はなかった。 道下琢也監督は「選手は一生懸命、練習通りのことをやってくれた」とねぎらったが、選手たちのほおを涙が伝った。 黒川選手は「みんな頑張った。レースを一生の思い出にしたい」と語り、県外の高校で駅伝を続ける長森選手は「全員でたすきをつなぎ、仲間との絆は深まった」と話した。 大毛利選手は「3年間頑張ってきた4人全員で最後に走れてうれしかった」と振り返り、山本選手は「ここでやめたくない。高校では全ての大会で上位を目指せる選手になる」と誓った。 「来年またこの舞台に戻り、優勝を目指す」。来年から後輩を引っ張る立場となる笹川選手は、悔しさをばねに全国の頂点を目指すべく、前を向いた。 女子・大沢野 通過記録 区間記録 1区(3㌔)長森 結愛(3年) 10分15秒(2)10分15秒(2) 2区(2㌔)大毛利さくら(3年)17分16秒(1) 7分 1秒(7) 3区(2㌔)山本 蘭奈(3年) 24分50秒(3) 7分34秒(24) 4区(2㌔)笹川 愛唯(2年) 31分48秒(2) 6分58秒(2) 5区(3㌔)黒川 志帆(3年) 42分 5秒(2)10分17秒(1)