富士通が17大会ぶり優勝、アイシンを逆転で下す 皇后杯全日本選手権/バスケ
バスケットボール女子の皇后杯全日本選手権は15日、東京・代々木第二体育館で決勝を行い、昨季Wリーグ女王の富士通が65-55でアイシンを下し、17大会ぶり4度目の優勝を果たした。序盤から終盤までリードしていたアイシンは、初の決勝での優勝のチャンスを逃した。 アイシンは試合開始直後に渡嘉敷来夢が2連続でシュートを決めるなど優勢に試合を進めるが、富士通も宮沢夕貴、町田瑠唯、江良萌香が次々に3点シュートを決めて追い上げる。第1クオーターはアイシンが18-15とリードして終えた。 第2クオーターに試合は一気に進展。アイシンは渡嘉敷が連続でミドルシュートを決めて勢いづけると、野口さくらが連続3点シュート。さらに山口奈々花、岡本彩也花も3点シュートを決め、38-29として前半を終えた。前半のシュート成功率は、アイシンが2点が53.8%、3点38.9%。富士通は38.5%と26.3%と、シュートタッチに苦しんでいる。 後半もシュートの精度が上がらない富士通は、190センチのジョシュア・ンフォンノボンテミトペを中心としたポストプレーで加点。さらに相手のファウル過多で得たフリースローで追い上げ、43-47まで迫って第3クオーターを終えた。 第4クオーターに入ると、富士通は宮下希保の3点シュートで反撃を開始。残り6分を切ってからは赤木里帆のレイアップなどで追い上げ、残り3分18秒に江良の3点シュートで55-53とついに逆転。その後も内尾聡菜や宮沢が3点シュートと次々に決めて点差を開いた。 MVPに選ばれた富士通の主将、宮沢は「前半、富士通の守備ができなくてバタバタした。最後、10点差で勝った時はホッとしたし、一つのタイトルを取れてよかった」と話した。