富士通が終盤に底力…堅守崩れずアイシンを逆転、17大会ぶり頂点に バスケ皇后杯
■富士通65―55アイシン(バスケ皇后杯全日本選手権決勝=15日) 序盤苦しんだ富士通が底力をみせた。第3クオーターからアイシンとの差をじわじわ詰めると、第4クオーターに試合をひっくり返し、17大会ぶりの頂点に立った。「後半に修正してアジャスト(適応)できたのはこのチームの強み。自信につなげたい」。MVPの宮沢は誇らしげに話した。 アイシンは今季のWリーグ1部プレミアで、4戦4勝と圧倒してきた相手。だが、この日は司令塔の町田に密着マークをつけてきた相手の気迫に押され、第3クオーター序盤には最大12点差をつけられた。 それでもリーグ最少失点を誇る持ち前の堅守は崩れなかった。「守備でしっかり我慢できていたので、絶対に走れるチャンスはあると思った」と町田。第3クオーターだけでリバウンド5本と奮闘した190センチのジョシュアの活躍で流れを引き戻すと、第4クオーターに江良の3点シュートで逆転に成功。直後には相手エースの渡嘉敷を3人がかりで囲んでトラベリングに追い込み、内尾の3点シュートで突き放した。 今季は連覇を目指すWリーグとの2冠を掲げており、狙い通りに1つ目のタイトルを手にした。リーグも15勝1敗で首位を快走中。町田は「チームとしてレベルアップして、リーグ後半に臨んでいきたい」と気合を入れ直した。(奥村信哉)