USスチール買収「バイデン氏阻止へ」米報道 不成立を織り込む市場
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、米ブルームバーグ通信は10日、バイデン米大統領が近く阻止を決めると報じた。計画が認められなければ、両社は米政府を提訴する可能性がある。 【写真】USスチールのエドガー・トムソン製鉄所。建屋には「1875年から」という文字がみえた=2024年7月25日、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外、榊原謙撮影 報道を受け、USスチールの株価は10日、9.7%安の35.26ドルで取引を終えた。日本製鉄はUSスチール株を1株55ドルで買い取る予定だが、市場は買収の不成立を織り込みつつある。 買収計画をめぐっては、米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)が国家安全保障に与える影響を審査している。米財務長官が議長を務め、関係省庁のトップが委員となっている。審査期限は今月23日とみられる。
朝日新聞社