軽カーのレース「東北660選手権」が開幕直前! 2024年シーズンの見どころを2023年王者にインタビュー
ディフェンディングチャンピオンは2024年をどう戦うか
2024年4月14日(日)に14回目のシリーズが始まる東北660選手権。改造範囲や経験によって5つのクラスに分かれており、もっともエントリーが多いのは2クラスと3クラスです。予選を通過することすら難しい激戦区を制したふたりの王者に、2023年シーズンを振り返ってもらいつつ、2024年の展望について話を伺いました。 【画像】フツーの軽自動車がレーシングカーに大変身! 東北660選手権に参戦する2台のダイハツ「ミラ」を見る(13枚)
3クラス王者の岩塚眞澄は2クラスへ挑む
まずは5年目に急成長を遂げた3クラスの岩塚眞澄。転勤でレースの大半を三重県から遠征することになり、当初は練習不足でイマイチ自信が持てなかったという。雨の開幕戦も「予選落ちだと思いました」と話すが、フタを開ければ4番手で決勝は3位と表彰台の一角に。それが自信となり第2戦のエビス東、第3戦のエビス西と続けて優勝し、チャンピオンに王手をかけた。 最終戦こそ堅実な走りに徹し9位に沈むが、結果として全戦でポイントを取りこぼさず、2位に5ポイント差を付けて王座に輝いた。ライバルとして強く意識したドライバーは開幕戦で優勝した西沢拓真、同じオートリサーチ米沢から参戦しシリーズ2位に食い込んだ大平崇文、耐久レースでも酷使するマシンを操り常に上位を窺う菅原颯馬だという。また決勝でエンジンブローしリタイヤを喫してしまったが、第2戦で予選トップの竹中康平の速さも強烈だったとか。 チャンピオンに輝きながら予選のポールポジション、決勝のファステストラップが一度もなかったのは、決して楽な道のりではなかった何よりの証拠だろう。 そして今シーズンの岩塚は3クラスを卒業し、ハイグリップタイヤを履く2クラスへと進む。目標は 「今まで以上に強敵だらけなのは承知のうえで、チャンピオンを狙うと宣言したいです!」 とのこと。2023年からステップアップした石川颯人や茂木勇輝が待ち構えており、そしてライバルだった大平も2クラスへ移行しそうな気配だ。彼らを相手に岩塚がどう戦うか、まずは開幕戦を楽しみに待ちたい。
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