「なんのために民主主義は生まれたのか」長崎で被爆した祖母の体験を胸に若者の政治参加を促す能條桃子さん 【思いをつなぐ戦後78年】
こうした思いから今年7月、選挙に立候補できる年齢の引き下げを求めて東京地裁に提訴しました。女性の政治参画にも取り組み、国や世論に問題提起することで、若者や女性の意見が政治に反映されやすくなることに期待しています。 政治を誰かに任せて「いい感じにやってもらえる」と考えるのは甘い期待。戦争を知る当事者が高齢化するなかで、若い世代がまずできるのは、加害と被害の歴史を知ることではないでしょうか。 平和があるからこそ、これまでジェンダーや人権問題に取り組めましたが、戦争が起きれば差別は正当化され、利用されてしまいます。 なんのために民主主義が生まれたのか、よく考えてみてほしい。そう願っています。 × × × のうじょう・ももこ 1998年生まれ。神奈川県出身。2019年に若者の政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」を発足。コメンテーターとしてテレビにも出演する。