台風24号がルソン島へ、2週間で四つ目の台風がフィリピン直撃
(CNN) フィリピンを直撃した台風24号(マンニィ)が、首都マニラのある同国最大のルソン島を襲い、50万人が避難している。気象当局は17日午後、命を脅かす危険な状況が予想されるとして警戒を呼びかけていた。 フィリピン気象庁(PAGASA)によると、台風24号は16日夜、カタンドゥアネス島に上陸した後、ルソン島に接近した。 米海洋大気局(NOAA)によれば、フィリピンを直撃した台風はこの2週間足らずで四つ目という前例のない事態。マンニィはそれまでの三つの台風より南の進路を取る見通しで、さらに大きな影響が予想される。ルソン島にはフィリピンの人口の半数以上が住んでいる。 この1カ月で相次いで台風に直撃された被災地は、復興が進まないまま数千人が避難所暮らしを続けている。 ロイター通信は16日、台風24号の上陸に備えてルソン島のビコル地方で50万人以上が避難したと伝えた。避難する住民はさらに増える見通し。 災害対策当局がロイター通信に語ったところによると、現時点で死傷者は報告されていないものの、カタンドゥアネス島では暴風のために住宅や学校、商業ビルが損壊するなどの被害が出た。 ルソン島東部では数メートルの高潮や暴風、停電、洪水、土砂災害などの発生が予想される。 台風24号は17日夜までにはルソン島を通過してフィリピンから遠ざかる見通し。 フィリピンでは7月に首都マニラで台風3号(ケーミー)のために大規模な洪水が発生。9月に発生した台風11号(ヤギ)は、中国南部と東南アジアで数十人の死者を出した。