【ちくご情報局】ソフトバンク・重松凱人インタビュー ホークスの三軍・四軍スター候補「相手が嫌がるフルスイングを」
もっともっと頑張っている若鷹たちを知ってもらいたい! 上の舞台を目指して、三軍、四軍でキラリと光る活躍を見せる選手たちに迫ります。今回は今季、二軍デビューも果たした投打のプロ入り2年目コンビが登場。ここでは野手を紹介。若き“原石”たちの成長を見逃すな! 取材=菅原梨恵 ※情報は7月21日現在、年齢は2024年の満年齢 【選手データ】重松凱人 プロフィール・通算成績・試合速報
亜大時代は4年間で公式戦での実績はわずか1安打だった。それでも、187cm、96kgと恵まれた体格で、プロ入り後は攻守走とバランスの良さを発揮。2年目も試合出場を重ねる中で、その才能を着実に開花させている。 ──今季、前半戦を振り返って。 重松 昨年とは別人のような、感じですね。と言っても、シーズンが始まった当初は、ちょっとかみ合わないところも多くて。すごく焦りとかもあったんですけど、「これなら勝負できる」というものが見つかってからは調子も上がっていきました。 ──見つかったきっかけは? 重松 大道コーチ(大道典良、三軍打撃)や荒金さん(荒金久雄、コーディネーター[野手統括兼守備走塁])と話をしていて、バッティングの目指すところとやっていることが違うんじゃないか、となって。今っていろいろな情報があふれている。何かに絞りたいとなったときに、参考にしたのが中村紀洋さん(元近鉄ほか)でした。中村さんのYouTubeを見てマネしたり、現役時代を知る大道さんたちからも近づけるようにアドバイスをもらいながら。そのうちに、自分のバッティング技術とか、やりたいことがまとまってきて、結果も出るようになりました。 ──中村さんのような打者が理想。 重松 バッティングスタイルが自分に合っていたんです。やっぱり僕は体に恵まれていると思うので、それを生かせるスイングをするべき。なのに、小さいスイングで当てにいったりしていた。中村さんを参考にして、相手バッテリーに嫌がられるようなフルスイング、体全体を使ったスイングや、タイミングの取り方だったりポイントだったりというのが、すごくマッチしていました。 ──今季は二軍初出場も果たして、初安打もマークしています。 重松 昨季は二軍に呼ばれなかったので、成長できていると思いますし、ヒットが出たのもすごくうれしい。ただ、見せたいのはヒットではなく、長打、ホームラン。そこに足もあるぞというところもアピールしていきたいので、まだまだですね。 ──外野はチーム激戦区。ライバル選手に負けない自身の強みは? 重松 打球の強さ、飛距離ですね。韓国で(打球速度)183キロ出て。山川(山川穂高)さんとかと同じくらい。 ──それは自信になりますね。 重松 でも、一番じゃないんで。せっかくなら一番を目指していきたい。
──盗塁も多く記録していますが、足に関しての自信はどうですか。 重松 今はまだ、“おまけ”ですね。二軍、一軍と上がったときに、本当に周東(周東佑京)さんみたいに盗塁が決められるか。そこは上の舞台で経験を積んでレベルアップしていかないといけないと思っています。
週刊ベースボール